1回表が終わり、蘭々ちゃんが取られた点数は……12点だった。
「ひ、酷い目にあった……」
「何が問題かって、まだ1回なんだよね……」
「これがあと6イニングも続くの……?」
今日のルールはコールドなし、延長戦なしの7イニングゲーム。それによってどれだけ点差が付いたとしても、7回裏までやる必要がある。洛山は後攻だから当然7回裏までやる必要があるね。
「と、とりあえず反撃だよ!1点でも多く返さないと!」
轟さんが皆を励ます。しかし……。
ズバンッ!
「は、速い……」
「……あれから打つの?」
「打てるのかなぁ……?」
相手投手の球を見て萎縮し始めちゃってる……。
(私も打てるかどうかわからないなぁ。攻略に2打席は掛かりそう……)
でも非道さん達はあんな投手からも10点は取れたんだよね。プラスに捉えると、私達にも似たような結果は出せる筈だけど……?
「と、とにかく行ってくるよ!」
先頭打者の千賀さんが打席へ向かう。どんな展開であれ、試合を続行している以上はちゃんと試合に参加しないとね。
「こ、来い!」
「…………」
投手の人大きいなぁ。非道さんよりも頭1つ以上は大きいよね……。
ズバンッ!
『ストライク!』
「速いだけじゃなくて、凄い角度から落ちてるように見えるわね……」
「和奈さんは、あの球は打てそうですか?」
「どうだろう……?あの手の球は実際に打席に立たないとわからない事もあるかも」
でもこの試合に私達上級生の出番はないから、1年生9人に頑張ってもらう必要があるかな。
(でも……打ってみたいかも。長身を活かしたストレートを……)
『アウト!』
いつの間にか千賀さんが打ち取られてた……。三振してないのを見ると、そこまで打てない球は投げてないのかな?相手の調整って名目だし、流し程度の投球なのかも……。
カンッ!
しかし2番の猛田さんが落ちてくるストレートに対して流し打ちで対応。センター前ヒットになったよ。
「やった!」
「慶ちゃんナイバッチー!」
1年生達も慶ちゃんのヒットで空気が良くなった気がする。
「初球から上手く合わせたわね」
「千賀さんが、数球掛けて相手投手の球を攻略してたのが、大きいかも……」
「それを差し引いても、今の流し打ちはハイレベルだと思うよ」
猛田慶ちゃん……。名前は聞かないけど、特殊な環境で野球をしてたのかな……?
カンッ!
その後3番の桜ノ宮さんがヒットでチャンスを広げ……。
カキーン!!
4番の池田さんがスリーランを放つ。これで7点差になったよ。
「初回から点が取れるとは、1年生達も中々やるね~」
非道さんからの評価も高い……。1年生達にとってはアピールのチャンスなのかもね。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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