その後も打って打たれてを繰り返して……。
『ゲームセット!!』
試合が終わった。最終的なスコアは38対29……。この結果だけを見れば、9点差を付けられて負けた事になる。
「私達の時よりも全然良いよ~。約3倍の打点をあげてて、それでいて私達の時よりも失点が1少ないからね~」
非道さん達の時は確か10対39だったっけ……?確かにこうして比較すると、今年の1年生達がかなり優秀なのかがよくわかるね。
「それで清本ちゃん達は1年生達を見てどうだったかな~?」
非道さんが私達に1年生の総評を求める。リンゼちゃんから順番に発表するよ。
「私からは、投手陣の課題についてです」
投手陣……というのは蘭々ちゃんと篤子ちゃんの2人だね。5回からは篤子ちゃんが投げてたし。ちなみに監督は非道さんがしてたよ。
「まず東條さんの課題は、とにかく球種を増やす事……です。最低1つ、可能なら2つ、夏までに増やしましょう」
「は、はい!」
「千賀さんはちょっと球が抜ける事が多かったので、制球力の向上ですね。サードを守る上でも、きっと役に立つと思います」
「はい!」
リンゼちゃんは蘭々ちゃんと篤子ちゃんに課題を出す。具体的に言わないのは、本人達の力で道を切り開く為なんだろうなぁ。
「じゃあ次はあたしね。あたしの課題は正直ほぼ全員に与えるものになるわ」
エルゼちゃんは守備問題について。洛山の特色としては、守備がボロボロなのが愛嬌みたいになってきてるけど、これから先きっとそれが大きな枷になると思う。だから最後の年には改善出来るように課題を出すんだね。
「課題は捕球能力の上昇、あとはサブポジションの開拓ね。1つ目の課題は栗栖と慶以外の全員、2つ目の課題は蘭々と篤子以外の全員が取り組む事!」
『はいっ!!』
今日の試合……栗栖ちゃんと慶ちゃん以外は全員1つ以上エラーしてたから、まずはそれ等の改善を早急に執り行う事だね。正直それが実現したら、洛山野球部は秋から革命が起きそう……。なんだかワクワクするよ!
2つ目の課題については、全員の新しい可能性を見出だす為のものだね。エルゼちゃんらしいかも。
(個人的には投手と捕手があと1人ずつはほしいって思うな。秋からは多分司ちゃんがメイン捕手になると思うけど、ブルペン捕手も含めて複数人が捕手が出来るようになれば良いよね)
投手陣もあと1人増えるだけで、ローテーションがかなり組みやすくなるからね。
「じゃあ最後は清本ちゃんだね~」
「はい……。私からの課題は打撃方面。それぞれパワーとミート方面に伸ばした方が良いところをまとめているから、どういう練習をすれば良いか……後日練習メニューを個別に渡すね?」
私が言い終わると、皆が息を呑んだ。そ、そんなに厳しい課題にするつもりはないよ……多分?
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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見たい
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見たくない