最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活216

『プレイボール!』

 

試合が始まり、先攻は私達になった。

 

「相手の先発投手は遠前の選手ね。前の練習試合ではお目に掛からなかったけど、どんな球を投げるのかしら……?」

 

「確か彼女は、特別練習メニューをしてたよね?」

 

「エースとして君臨するレベルに成長する……その通過点をこの目で拝むチャンスだよ~?」

 

どんな球を投げるのか、気になる部分はあるよね。

 

「……何にせよ、私は私に出来る事をやるだけだわ!」

 

「頑張って、お姉ちゃん」

 

私達の先頭打者はエルゼちゃん。遠前の夢城さんはあんまり投手ってイメージないけど、どんな球投げるのかな……?

 

(さて……連中の仕上がりはどのようになっているか、夢城由紀で見せてもらうぞ)

 

夢城さんが振りかぶる。

 

「大きく足を上げた……!?」

 

「あれは鉞投法だね~」

 

鉞投法……。大きく足を上げて、そのバネから勢いのある球が投げられる剛球投手が用いる投球フォームだって瑞希ちゃんが言ってたっけ……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「かなり精度の高い鉞投法だね~。ストレートも速いし、打つのに少し掛かりそうかな~?」

 

鉞投法には唯一にして最大の弱点がある。エルゼちゃんもそれを利用して打ちに行こうとしてるね。

 

 

カンッ!

 

 

「セカンド!」

 

「まっかせて!」

 

 

バシッ!

 

 

『アウト!』

 

セカンドのファインプレーによって、エルゼちゃんが打ち取られちゃった。やっぱり白糸台のレギュラーなだけあって、凄いなぁ。

 

「ねぇねぇ朱里ちゃん!」

 

「どうしたの武田さん?」

 

 

「夢城さんって変わったフォームで投げるよね。今までの試合では見た事がないんだけど……」

 

「あれは鉞投法と言って、大きく足を上げて投げるフォームだね」

 

「なんか独特だねぇ……」

 

朱里ちゃんによる投球フォーム解説の時間が始まった……。武田さんや遥ちゃんは聞き入っちゃってるね……。

 

「あのセカンド、かなりハイレベルな守備をするわね。鉞投手と合わせて、点を取るのが難しそうだわ」

 

「お姉ちゃんがそう言うって事は、あの投手にまだ何かあるって事だよね……?」

 

「ええ。あれだけ凄いフォームを難なく完成させてる事から、ストレート1本だけとは考えにくいもの。じっくり見ていくのよ」

 

「鉞投法の弱点を、徹底的に、利用するんだね……」

 

私達の方針としては、鉞投法の弱点……足を大きく上げた際に見える握りを徹底して観察する事。それを続ければ、きっと夢城さんを打ち崩す事が出来ると思う。

 

『アウト!チェンジ!!』

 

……でも初回は三者凡退。まさか3人で終わるとは思ってもみなかったよ。

 

(でも試合はまだまだ始まったばかり……。勝負はこれからだよ!)

 

黛さん次第では熱い投手戦になると思うし、私はバットで黛さんの援護が出来たら良いな……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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