最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活222

5回裏。向こうの打順は9番から。そしてマウンドには黛さんに代わって、大豪月さんが上がっている。

 

「……さて、行くぞ合同チーム。私の球に平伏せ!」

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

(おお~。更に速くなってますね~。流石は大豪月さん~)

 

凄い……。最後に見た時よりも更に速くなってる。私も打てるかわからないかも……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「どうした?あと1球しかないぞ!」

 

(速い……。目で追うのがやっと。こうなったら……!)

 

あっという間に追い込まれた夜子ちゃんはバントの構えを取る。確かに当てる事さえ出来れば、内野安打を狙えるかも知れない。でも……。

 

(形振り構わず当てようという魂胆だろうが……甘い!)

 

 

ズバンッ!

 

 

それでも大豪月さんには届かない。バントで当てられる球なら、大豪月さんはもっと打たれても可笑しくないから……。

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

「フハハハハ!バントなんかで私の球を打とうなど、甘いわ!」

 

(本気の大豪月さんの球を打てるのは限られてる……。多分打てるとしたら、『覇竹』を得ようとしてるあの3人くらいだよね?)

 

(あれが高校生最速と呼ばれた大豪月さんのストレートね。練習中のこの打ち方で、打てるかしら……?)

 

(凄い……!大豪月さんのストレートがまた速くなってる!早く打席であのストレートが見たいよ!)

 

中でも上杉さんと遥ちゃんは絶対に自分が打つんだという想いを馳せている。私だって、本気の大豪月さんの球を打ってみたいって気持ちがあるからね……!

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

この回は三者三振。そして6回表の先頭打者は……。

 

「先程までは私の『投』を見せた……。この打席では私の『打』を見せてやろう!」

 

黛さんに代わった大豪月さん。マウンドにいる時も思ったけど、打席に立つと他の選手とはオーラが違って見えるよね。私もああなりたいなぁ……。

 

(先程の投球……しかと見せてもらったわ。あの強靭な上半身から投げられる球に近いレベルのストレートが投げられるのね。まだ途中段階だけれど、彼女に通用するか見せてもらうわ)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

(ほう?鉞投法か……。中々ストレートも速いし、将来有望な奴になりそうだな)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

追い込まれた大豪月さん。夢城さん的には、3球で決めるつもりなのかな……?

 

(相手チームの内の3人が特別練習メニューSを行っている最中だったな。それなら見せてやろう……!)

 

3球目は夢城さんの決め球のナックル。私を三振させた時の球だ。

 

(ナックルか……。丁度良い。どんな球をも打ち砕く、覇竹の如きスイング……これぞ特別練習メニューSの完成形だ!!)

 

 

カキーン!!

 

 

「フム……。芯から僅かにズレたが、我が力からすれば充分だろう」

 

 

ズドンッ!

 

 

大豪月さんが放った打球はレフトのポールに直撃し、叩き折れちゃった。老朽化してたのもあるだろうけど、まさか折れちゃうなんて……。上杉さんに怪我がなくて良かったよ。

 

「全く……。弁償してもらうぞ?大豪月よ」

 

「フハハハハ!硬い事を言うんじゃない!」

 

そういえば大豪月さんと社長ってどういう関係性なんだろう?やたらと親しく話してるような……。非道さんなら何か知ってるのかな?

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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