バンガードさんと上杉さんを三振に切って取った黛さん。
ズバンッ!
『ストライク!バッターアウト!!』
更に遥ちゃんも剃刀カーブで三振に仕留めた。凄いよ黛さん!
(でも黛さんは右投げだから、両打ちの遥ちゃんは左打席に立つのがセオリーの筈……。なんでそうしなかったんだろう?)
それに加えて黛さんの投げる剃刀では左打者には投げられないので、左打席に立つだけで黛さんの球種を1つ潰す事が出来る。
「……雷轟、今の打席は右と左、どっちに付いてた?」
「えっ?右だけど……」
朱里ちゃんもそれが気になったのか、遥ちゃんに尋ねた。そして……。
「つ、次から左打席に立ってみない?」
遥ちゃんに左打席に立つように提案した。これは黛さんの剃刀カーブを封じる作戦だね。
「……駄目だよ朱里ちゃん。それだと意味がない」
「雷轟……?」
しかし遥ちゃんはその提案を断る。もしかして遥ちゃんは……。
「確かに私は両打ちだから左打席に立てば、黛さんはあの剃刀カーブは投げてこないと思う……。この合宿で私達3人が得ようとしてる覇竹のスイングを完成させるには、あの剃刀カーブの原理を把握して、打たなきゃいけないんだよ!」
やっぱり……。遥ちゃんはこの試合の意味に気付いている。勝つだけなら、朱里ちゃんの提案に従う筈だからね。
「そう……。それなら雷轟の思うままにやれば良いよ。私達は応援する」
「うんっ!見ててね朱里ちゃん。絶対に打ってみせるから!」
遥ちゃんもので遥ちゃんで凄いよね。これでまだ野球始めて1年くらいしか経ってないもんね。
(私は……遥ちゃんのホームランを初めて見たその時から、ライバルになるんだって……そう確信してたよ)
「和奈、チェンジよ」
「うん……」
エルゼちゃんに促されて、私は自チームのベンチに戻る。この試合の楽しみが増えた気がするよ……。
「じゃあ私達の攻撃だね~シルエスカちゃん達も、向こうと同様にこの地獄の合宿の成果を見せちゃってよ~」
「「はいっ!!」」
力強く返事しエルゼちゃんは打席へ、リンゼちゃんはネクストサークルへと向かった。
「フム……。彼奴等もこの合宿を受けてきただけあって、頼もしくなってきたではないか!」
「そうですね~。ウチとしては、それが1番の収穫かもですね~」
「清本さんは言わずもがな、ですからね……」
「ウム。清本にも貫禄が出て来ているぞ!」
「そ、そうですかね……?」
私自身は全然自覚してないけど、洛山の皆みたいに逞しくなれてたら良いな……。
「まぁ清本ちゃんの身長は全然伸びてないけどね~」
非道さん……。それは言わない約束ですよ?
「清本さんは、今のままで、良いんです……!」
黛さんも力説してるけど、私は身長がほしいよ……。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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