イニングは6回表。試合は6対8で私達がリードしているよ。
「結構重りだらけになったわね……」
「6点分が外野陣の手足に集中している部分も気になるかも……」
私やエルゼちゃん、リンゼちゃんは一切重りが着いておらず、外野陣に集中している。向こうの狙いって……?
ズズズズ……!
(!?何……?この得も知れない妙な威圧感は……!?)
突然感じた威圧感に戸惑いが隠せず、その方向を見てみると……。
「「…………」」
2人の女性が私達のすぐ側に来ていた。いつの間に……?
「来たな2人共!」
「まぁこの試合に出るっていう話でしたし……」
社長の知り合いのような雰囲気……。もしかして黒獅子重工の関係者?
「やっているのは封鎖野球なんですね」
(しかも封鎖野球を知っている……?本当に何者なのかな?)
2人に共通しているのは、長い黒髪を靡かせた美人さんってところかな……。凄く綺麗な人達だよね。まさに大人の女性って感じ。
「我が黒獅子重工と洛山高校の地獄の合宿にとってなくてはならない存在となったのだ……。合宿毎に必ずやる事になっている!」
「それで……私達はどこのポジションに入れば良いですか?」
「2人にはショートとセンターに入ってもらう。2人がどっちのポジションに入るかは任せるぞ!」
「「了解しました」」
な、なんかトントン拍子で話が進んでいく……。2人を知らない人達からすれば、全然状況がわかってないよ……?
「……この中に初対面の子達もいるから、軽く紹介するね。この回からセンターに入る大宮鈴音だよ。よろしくね」
大宮さんはおっとりとした雰囲気の持ち主で優しく包み込んでくれそうな雰囲気を持っている。性格的には朱里ちゃんに近いかも。
「響未来よ。この回からショートに入るわ。よろしく」
もう1人の響さんはクールな雰囲気で、瑞希ちゃんを更にクールにした感じ……なのかな?
「大宮にはセンターに入ってもらうという事で、腕と足に1点分ずつ重りを装着してもらう!」
「うっ……。ねぇ未来。ポジション交代しない?」
「嫌よ」
「だよね。はぁ……」
なんか大宮さんと響さんを見てると、朱里ちゃんと瑞希ちゃんみたいだなって思ってくるよ……。
「さぁ反撃だ~!」
「なんとしても同点に追い付くわよ!」
『おおっ!』
なんとかしてこの2点のリードを守り切りたいね。
「なんか重りまみれになったね。お互いに……」
「そうだね……」
ちなみに向こうの重りの内訳……追加の4点分は初回に好走塁を見せた佐倉日葵さんの足に1点分、あとの3点分はバンガードさん、上杉さん、そして遥ちゃんの腕にそれぞれ1点分ずつになってるよ。
(大宮さんと響さんの実力は未知数だけど、きっと凄い実力者なんだろうなぁ……)
加入した2人を頼もしく思いながら、私は守備に付いた。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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