最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活251

非道さんに連れられて練習場に入る。マウンドには黛さんが立っていた。

 

「黛ちゃんお待たせ~」

 

「あ……。非道さんと、清本さん……」

 

「ど、どうも……」

 

黛さんはしどろもどろになっていた。こういうところは波長が合うかも……。

 

「黛ちゃん、例の球を清本ちゃんに見せちゃって~」

 

「あ……。は、はい……」

 

「清本ちゃんは打席に入ってね~」

 

「わ、わかりました……」

 

とりあえずは黛さんと1打席勝負の流れで良いのかな……?

 

「じゃあ初球からいっちゃって~」

 

「い、いきます……!」

 

黛さんが投げたその球は、2つのブレを見せた。この感じ……ナックルボール?

 

(それなら球の軌道を……って、えっ!?)

 

 

ズバンッ!

 

 

「ストラ~イク」

 

ナックルかと思ったら、カーブ!?

 

「やっぱり清本ちゃんも面食らったね~。黛ちゃんの新球種は初見じゃ打てないよ~?」

 

「も、もう1度お願いします!」

 

「良いよ~」

 

ナックルのような2つのブレを見せ、片方は残像で、もう片方はカーブする……。これが黛さんの新しい球種……!

 

「い、いきます……!」

 

黛さんの投げる分身みたいなブレの仕組みはわからないけど……。

 

(非道さんの構えてるコースを見れば、変化の軌道は予測が付く筈……!)

 

非道さんは外角に構えてる……。つまり本命はカーブの筈!

 

 

ズバンッ!

 

 

「ストライ~ク」

 

「う、嘘……」

 

あ、ありのまま起こった事を説明するよ?非道さんが外角に構えてたから、カーブを投げたと思ったら、今度はシュート方向に曲がった。何を言ってるのかわからないと思うけど、私も何が何だかわからない……。そもそも非道さんはどうやって球を捕ってるの!?

 

「……って、ダブルミット!?」

 

「ご名答~。ダブルミットによって、カーブとシュートをどちらかに絞らせない狙いがあるんだよね~」

 

非道さんのダブルミットの理由はわかった。わかったんだけど……。

 

(それよりも2球種を自在に変化させる球なんて聞いた事がないよ……)

 

かつて朱里ちゃんがストレートに見せて色々な変化球を投げてたけど、黛さんのそれは良い勝負どころか上回ってる気がするよ。

 

「カーブとシュートが交わるイメージで編み出したこの球は、Xボールと命名、しました……」

 

「ってな感じで、黛ちゃんの新球種『Xボール』のお披露目でした~」

 

まだ誰もが未体験だろう『Xボール』は野球界に革命を起こしそうな予感がするよ……。

 

「ちなみに黛ちゃんはこの『Xボール』を更に進化させようとしてるから、楽しみにしておいてね~」

 

……しかもまだ改良の余地があるみたい。黛さんが今の洛山のエースだという事が改めてわかったよ。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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