最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活252

黛さんの『Xボール』を見たあの日から数日。今日はいつもの面子で新越谷の試合を観に来てるよ。

 

「対戦相手は稜桜学園かぁ~。秋も3回戦で当たってなかった?」

 

「そうですね。埼玉の大会で2度勝てる実力がある……という事は、中堅上位クラスの実力はあっても良いですね」

 

そんな新越谷の相手は稜桜学園。秋でも、そして今年の夏でも新越谷の3戦目の相手になってるみたい。埼玉はかなりの激戦区だから、瑞希ちゃんの言う中堅上位でもシードクラスには届かなさそう……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

稜桜学園の先発投手は秋と変わってない。

 

「結構速い球投げるよね」

 

「でも打てなくはないっしょ?打席に立ってるのは藍なんだし」

 

今日の試合、1番打者は木虎藍ちゃん。シニア時代の後輩で、瑞希ちゃんの後釜的な存在だったんだよね。

 

 

カンッ!

 

 

『ファール!』

 

「三塁線ギリギリのファールかぁ……」

 

藍ちゃんなら、あのギリギリのファールで例のアレを試みるのかな?

 

「塁審によってはフェアになりそうだよね~」

 

「ですがファールになったという事は……」

 

 

カンッ!

 

 

『ふ、ファール!』

 

藍ちゃんはバットコントロールが優れていて、多分シニア随一だと思う。

 

「うわっ!出た出た!」

 

「あれが出た藍ちゃんにとってはいつでも打てる球って事だよね……」

 

藍ちゃんはああいう風に何度も同じコースを打ち続けて粘る節がある。まるで毎日の日課であるかのように……。いずみちゃんや亮子ちゃんでもやらない芸当で、打者としての差別化を図っているのかな……?

 

「敵に回したくないよね~」

 

それから粘り続けて、6球目……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

藍ちゃんが空振りした……。今くらいの球威なら、まだまだ粘りそうなものだけど……?

 

「えっ。今の空振りって……」

 

「う、うん。朱里ちゃんのストレート(に見せた変化球)だよね……」

 

ストレートだと思って打ちに行くと、あんな感じで空振りする……。シニア時代の朱里ちゃんの得意な球だね。

 

「泉さんも投げられるようですね」

 

瑞希ちゃんが淡々と説明するけど、朱里ちゃんが死に物狂いで編み出した球をあんな簡単に投げられるようになるなんて……。私達はもしかしたら泉さんの実力を見誤ってたのかも。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

1回表は三者凡退。新越谷にとっては悪いスタートになっちゃうね。

 

(でも去年の新越谷なら、この状況下も跳ね除けてきた……。それを私達は知ってるよ)

 

だからその点については私達は特に心配してないんだよね。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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