最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活266

遥ちゃんはかれこれ10球は粘り続けている。

 

 

カキーン!!

 

 

『ファール!』

 

今の打球もファール。中々上手く打てないね。

 

「うへー。和奈もそうだけど、よくもまぁあんなに飛ばすよね……」

 

「ひ、飛距離出さないと、ホームランは打てないから……」

 

「そういう意味ではないと思いますよ?」

 

まぁいずみちゃんが何を言いたいのか、なんとなくわかるけどね。私も遥ちゃんも並々ならぬ努力をしてるんだよ。特に私はこんなだから……!

 

 

カキーン!!

 

 

『ファール!』

 

またファール。この打席は凄く粘るなぁ。

 

「も、もう10球以上も粘ってるよ……」

 

「雷轟さんも去る事ながら、太刀川さんと小鷹さんのバッテリーも上手く雷轟さんに決定打を与えていません」

 

そうなんだよね。咲桜のバッテリーも遥ちゃんに負けてないんだよね。だからこうしてファールで済んでる訳だし……。

 

「でもこんなのが長くは続く訳がないよね~」

 

「そうですね。太刀川さんの方も余りスタミナを消費し過ぎる訳にもいかないでしょう。どこかで必ず勝負に出て来ます」

 

バッテリーの勝負所かぁ。そういえば……。

 

「次で15球目だよね?」

 

「はい。節目と言いますか、キリの良い数字になれば仕掛けてくるかも知れませんね」

 

そういえば咲桜の投手……太刀川さんは初回の攻撃を1人辺り5球以内で打ち取ってるよね。1人に使う球数を5球と見るなら、次の15球目がきっと勝負の時……!

 

 

カキーン!!

 

 

そして勝負の球を遥ちゃんは捉えた。

 

「打った!?」

 

「だ、打球はセンターラインに……!」

 

センターへと飛んで行くけど……。

 

 

バシッ!

 

 

『アウト!』

 

僅かに飛距離が足りず、センターが打球を捕った。

 

「惜し~!あと数メートルでホームランだったのに!」

 

「ギリギリ届かなかっただけに、今のアウトは悔しいよね……」

 

私だったら、枕を涙で濡らしちゃうよ……。

 

「今のアウトは咲桜にとっては取るべくして取ったアウトでしょうね」

 

瑞希ちゃんが言うには、今のアウトは狙ったものだと言う。

 

「どういう事……?」

 

「バッテリーは雷轟さんを相手にこのコース、この球種で確実にあそこへ飛ばすように誘導したのですよ」

 

「えっ……。そ、そんな事出来るの!?」

 

「今までの14球から捻出したのでしょう。あのバッテリーは相手打者のデータやカットしてきた球を見て、確実にそのコースへと飛ばすように誘導しています。これまでの打者もそうでした」

 

それってさっき言ってた……。

 

「いやいや……。普通そんな事出来ないって!」

 

「現にその成果を出しているでしょう?」

 

成果はこうして試合で実現している……。今の咲桜はこうして成り上がって行ったんだね……!

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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