最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活267

試合は4回裏。激しい投手戦が繰り広げられているよ。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

朱里ちゃんは連続三振で咲桜打線を切って取ってる。ポンポンと三振取るなぁ……。

 

「うっわ……。手ぇ付けらんないじゃん」

 

「亮子さん以外は当たる気配すら感じられないですね」

 

(確かに……)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

(亮子ちゃん以外は取っ掛かりすら掴めてないように見えるよね)

 

こうなってくると新越谷の完全試合も視野に入ってくるけど、そんなに甘くないよね。次の打席は……。

 

「朱里ちゃんと亮子ちゃんの2打席目……だね」

 

朱里ちゃんの球を唯一当ててる亮子ちゃんなんだからね……。

 

「アタシはリトルの事はあんまり知らないんだけどさ、朱里と亮子ってどうだったの?対戦戦績は……」

 

「リトル時代は朱里さんの全勝ですね。亮子さんも当時はエースで4番だった訳ですが、朱里さんからはまともに打てていませんでした」

 

亮子ちゃんはおろか、埼玉中の小学生が朱里ちゃんの球を打ててなかったよね。特に当時の決め球だったシンカーは強烈だったもん。

 

「亮子ちゃんは亮子ちゃんでストレートとスライダーが凄かったんだけどね……」

 

実際にストレートとスライダーの攻略には手を焼いたって色々な人が言ってたし、私も打てたのは3打席目とかだったしね……。

 

「そういえばリトルって変化球OKなんだよね?組織によっては小学生が変化球を投げるのを禁止させてたところがあるみたいだけど……」

 

「同じリトルでも私達や亮子さん、いずみさんが所属していた硬式野球チームは変化球の投球は可能で、軟式野球チームや、ガールズチームなんかは変化球の投球が不可能ですね。そして後者のチームからシニアに属する人も多数いたみたいで……藍さんがその内の1人ですね」

 

そういえば藍ちゃんのリトルチームは変化球禁止のルールがあった軟式野球クラブなんだっけ……。そう考えると藍ちゃんは凄く才能があるし、それに見合った努力もしてたんだね。

 

「そっか……。変化球の投球が禁止されていた小学生時代は大変だったんだねー」

 

私達が所属していたチーム……というか区域は当然変化球OKだったんだよね。私達は変化球禁止の区域に比べて、恵まれているのがよくわかるよ。

 

「中学、そして高校と上がっても並大抵の変化球を投げる事も、打つ事も……特に女性にとってはとても大変な訳ですが、どうにか私達も大変な舞台に足を踏み入れる事が出来ました。そしてその舞台に幼き頃から凌ぎ合いをしている2人の対決……。2度目はどうなるか……」

 

朱里ちゃんと亮子ちゃんがそれぞれのチームの命運を握っているから、緊張感も全然違うよね。

 

『アウト!』

 

……って話してる内に、アウトになってた。この打席も朱里ちゃんの勝ちだね

 

「……まだ朱里の方に余力があるんじゃないの?」

 

「先程投げたのはナックルカーブ……。手数が多いのが、朱里さんの最大の利点ですね」

 

「に、2度に渡って、亮子ちゃんを抑えちゃった……」

 

朱里ちゃんがこの試合でどこまで無双出来るか、亮子ちゃんが朱里ちゃんを打つのか……。この試合の見所はそこの部分に詰まってるよね。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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