最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 夏大会編 1年目 44

2回裏。こちらの攻撃の先頭は……。

 

「よろしく~」

 

洛山の非道さんからですね。

 

「この回の打順は非道からか!これは面白い事が起こりそうだな!」

 

「去年と春の練習試合で対戦したが、非道はなんて言うか……不気味な打者だからな」

 

「不気味?」

 

非道さんは洛山には……いえ、他でも2人といない個性的な打者です。言動やバッティングスタイル等を形容して彼女と対戦した人達は声を揃えて『不気味』と称するようです。

 

「確かに彼女の高身長から放たれる雰囲気には気圧されそうになるが、不気味……とは一体?」

 

「何だろうな?口で説明するのは難しい。非道との付き合いが長い大豪月なら何かわかるんじゃないか?」

 

神童さんが大豪月さんに説明を求めます。正直私も非道さんの事は色々な意味で気になりますので、何かしら聞けると良いのですが……。

 

「ム?非道の事か?彼奴との付き合いは幼少期からにはなるが、そんな私にもまだ全ては話しておらん!」

 

「そうなのか?」

 

「左様。出逢った時から私と行動を共にしているが、非道からは私から何かを掠め取ろうとしているような印象がある……。油断ならない奴よ!」

 

「今の話からわかるのは非道という人間がかなりの曲者……という事だけだな」

 

中田さんの言葉に付け加えるなら、洛山で常に3番を打っている事から並のスラッガー以上の打撃を見せる事……でしょうか?

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「打つ気配が感じられない……?」

 

誰かが呟いたように、非道さんはバットを振るどころか微動だにしていません。何か狙いがあるのは間違いないのでしょうが、それは恐らく非道さんにしかわからない事でしょうね。

 

(これは……確かに厄介な球だね~。清本ちゃんはよくホームランを打てたものだ~)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

(審判によってはボール判定されるコースなのに、それでもストライクの判定……。この打席は様子見かな~)

 

「こうして見逃していても何をするのか、何が狙いなのかがわからない……か。成程、不気味と呼ばれる訳だ」

 

中田さんも非道さんの行動を見てようやく不気味の意味合いがわかったようです。

 

「バッティングに関して言えば、非道は誰にも当てはまらない動きをするからな……」

 

「他の打者がやろうとしても、安打以上に仕上げるのはかなり難しかったでしょう」

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

どうやらこの打席では見られなかったようですね。

 

(次の打席には打たせてもらうよ~?)

 

武田さんが投げたのは3球全てナックルスライダーですね。球筋を見極めていたのでしょうか?

 

「1球も振らなかったのは珍しいな非道?」

 

「球筋を見極めたかったんですよ~」

 

「次は打てそうか?」

 

「多分なんとかなるんじゃないですかね~?」

 

大豪月さんと非道さんの会話から次の打席になると武田さんが攻略出来るかのように話していました。

 

「~♪」

 

当の非道さんは自分の打席が終わると、鼻歌を歌いながら装着していたモノクルを外して、眼帯を新たに装着していました。捕手に入る時と、打席に入る時にモノクルを装着していて、それ以外は眼帯を装着しているみたいですが、いまいち違いがわかりませんね。

 

『アウト!』

 

非道さんについて色々と考えている内に私の打席が回ってきましたね。出来る事をやっていきましょうか。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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