最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活269

6回裏。朱里ちゃんはマウンドを降りていた。

 

「朱里ちゃん、交代しちゃったね……」

 

「まぁ朱里は体力ないからね~☆」

 

それに加えて今日はなんだか飛ばしてた気がするんだよね。シニア時代みたいに悠々自適なピッチングじゃなかったから、こんな形で降板しちゃったんだと思うけど……。

 

「本来の朱里さんは抑え投手の適性が高かったんだと思います」

 

すると瑞希ちゃんが朱里ちゃんの適性について話し始める。朱里ちゃんが……抑え投手?

 

「じゃあなんで朱里は先発投手を?」

 

「私も今の時点でようやく結論付けたところですが……。それは朱里さんのシニア時代のピッチングを見て全員が、監督の六道さんですらそう思ってしまっていたのでしょう。あの省エネピッチングならば、7イニングくらいなら投げる事も難しくないですし」

 

省エネピッチング……。言い得て妙だね。でもなんだかしっくりくる気がするよ。

 

「省エネピッチング……」

 

「アタシもあんま良い思い出ないんだよね~。シニア時代の朱里のピッチングは……」

 

そういえばいずみちゃんって、まだ朱里ちゃんから打てた事がないんだっけ?でも朱里ちゃんから打つのって本当に難しいからね。ある程度は仕方がないよ。

 

「いずみさんはもちろんの事、シニア時代の朱里さんの球を紅白戦でまともに打ち返したのはほとんどいませんでしたね」

 

「えっと……。和奈と、亮子と、瑞希と……?」

 

指折り数えても、朱里ちゃんの球を打てる打者は両手に収まっちゃう?

 

「こ、こうして聞くと、本当にシニア時代の朱里ちゃんって凄かったんだね……」

 

「学年を上下すれば、もう少しいますけどね。それこそ……」

 

(それこそ、決勝戦へと一足早く勝ち進んだ親切高校のエースである一ノ瀬さんもその1人……。彼女は投打共々亮子さんクラスな上に、『変化球のエキスパート』とシニア界隈で呼ばれていた実力の持ち主……。決勝戦でも投手戦になる可能性は高そうですね)

 

友理さんとか、一ノ瀬さんとか。あれ?私達の下の代って朱里ちゃんを打てる子っていたっけ……?

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

「朱里の次に投げるのはヨミだし、あの球のキレを見る限りじゃ、咲桜の逆転は難しそうかなー?」

 

「そうですね。今松井さんが三振したところを見ると、まともに勝負が出来そうなのは亮子さんくらいです」

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

そうなるともう咲桜には希望が残されてないのかな……?

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

新越谷はこの試合、朱里ちゃんと武田さんの継投によって完全試合を成し遂げたよ。新越谷はこの大会2度目の完全試合でビックリするよね……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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