今日は埼玉県大会の決勝戦。私達3人は今日も新越谷の試合を観に来てるよ。
「しっかし今年の大会日程って妙な感じがするよね~」
いずみちゃんの言うように、今年の大会は色々妙だよね。
「そうですね。私達がいる埼玉もそうですが、他には群馬、秋田、岩手、兵庫、奈良、静岡、愛知、愛媛、広島、香川、徳島、福岡、宮崎と各地方2府県ずつくらいの大会は今日決勝戦が行われているらしいですよ」
「な、なんでその府県だけ1週間も日程がずれたんだろ……?」
「県対抗総力戦が関係しているでしょうが、本当の狙いまでは読めませんね」
瑞希ちゃんはそう言うけど、多分狙いについてはわかっていそうだよね……。
(群馬県といえば、遠前高校も今日が決勝戦なんだよね)
非道さんと黛さんが偵察に行ってるみたいだけど、耳寄りな情報が得られると良いよね。
「……ってヤバ!?もう試合始まっちゃうじゃん!」
「あ、あと20分くらいしかないよ!?」
「急ぎましょうか」
話し込んでる内に、試合開始時間が迫ってきてるよ!?急がなきゃ!
「なんとか試合開始に間に合ったね~☆」
「ギリギリだね……」
これでも10分以上は走ったよ……。
「それにしても凄い客数だね……」
「片や去年の夏から全国優勝候補の一角に登り詰めた高校、片や数々の埼玉強豪を破ったダークホースの高校……。そしてそれぞれが一定以上の結果を残している事を考えると、過去の結果は当てにはなりませんね」
数々の強豪名門を破ってきているチーム同士の対決だからね。まぁ尤も新越谷は現状名門と言っても過言じゃないかもだけど。
「つ、つまりこの試合でどっちが勝つか予想が付かないって事なのかな?」
「そうなりますね」
(ここからは完全に地力の差と質次第……。序盤は互角に進みそうですが、果たして……?)
「でもなんかわかるかも……。親切高校……だっけ?あのチームからは清澄高校と同じ感じがするんだよね」
いずみちゃんの言うように、親切高校っぽく感じるよね。奇しくも決勝戦だし。地区か全国かで大きな違いはあるけど……。
「清澄高校と親切高校に共通する点はどちらも1から部員を集めて短い期間で仕上げているという事と、それぞれの選手が高いポテンシャルを秘めている……という事ですね」
「瑞希ちゃんは親切高校の情報を集めているの?」
「もちろんです。選手情報と、その選手の能力まで把握していますよ」
「うわー。相変わらず瑞希の情報収集能力ってヤバイねー……」
「そしてこの試合で親切高校は今まで出して来なかった隠し球を見せて来るでしょう」
「それって……向こうのライトの事?」
親切高校のライトは……かつてシニアリーグの世界大会で活躍していた選手だった。
「えっと、名前は……ってええっ!?彼女は確か……。でもなんで決勝戦になって初出場なんだろ?」
いずみちゃんも親切高校のライトに気付いて、動揺していた。私も気付くのが遅れてたら、同じように動揺してたのかなぁ。
「温存……でしょうね。データが少ない分、警戒心も薄れるからだと思いますよ」
「こりゃ新越谷は大変なところと当たったんじゃない?」
「どう抑えるかは武田さん次第ですね」
武田さんは朱里ちゃんと並んで新越谷のエース……。この試合もきっと上手く抑えるんじゃないかな……?
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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