最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活273

1回裏。

 

 

カンッ!

 

 

表の回でライトゴロを放った鈴木さんが初球から打っていったよ。

 

「ヨミの球をいとも容易く打ったね~。流石はアメリカ代表の打者だよ」

 

「綺麗に合わせていきましたね」

 

本当に綺麗に合わせてたから、アベレージヒッターとしての完成度もかなり高い事が伺えるよ。

 

そしてノーアウト一塁。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ボール!』

 

「うわっ!今のがボールなんだ……。アタシだったら、手ぇ出しちゃうよ」

 

「まぁボール半個分しか外れていませんからね。手を出す打者がいても仕方のない事です」

 

(多分私も手を出しちゃうかも……)

 

そして2球目。

 

「あっ!走った!」

 

鈴木さんが盗塁を仕掛ける。リードがかなり小さかったから、走らないものだと思ってたよ……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ボール!』

 

新越谷バッテリーはウエスト気味に外す。鈴木さんの盗塁を読んでたみたいだけど……。

 

『セーフ!』

 

「うわっ!今の盗塁上手くない!?リードは小さかったのに、スタートは完璧だったよね?」

 

確かに……。盗塁としてはほとんど理想のスタートだったよ。

 

「もう少しリードを大きくした方がより良いスタートを切れたと思いますが、それは盗塁を悟られないようにする為の作戦ですね」

 

「でも新越谷側は鈴木さんの盗塁を読んでたみたいだよ?」

 

「判定はギリギリでしたが、盗塁は成功していましたね」

 

もしかしたら親切高校側は新越谷の心理を読んだ上でのあの盗塁なのかも……。

 

(だとしたら親切高校には瑞希ちゃん並に知識が高い人がいるって事になるよね……?)

 

本当にそんな人がいるなら、新越谷にとってはかなり苦しい試合になりそうだよ。

 

「表の守備と言い、流れは向こうに行っちゃったね……」

 

「何言ってんのさ和奈!まだまだ試合は始まったばかりだよ?新越谷も負けてないって☆」

 

 

コンッ。

 

 

『アウト!』

 

「ねっ?」

 

いずみちゃんがまだまだ新越谷も負けてないと言う。確かにその通りだよね。今のはただの送りバントだけど……。

 

「今のはただ送っただけですが……」

 

「わかってるって☆でも新越谷もこれまで培ってきた実績と実力がある訳だし、負けてないのは事実でしょ?」

 

「それはそうですね。武田さんのピッチングを見ても、特に乱れはありませんし、試合はこれからなのもその通りです」

 

『アウト!』

 

展開は一気にツーアウト三塁。

 

「これでツーアウトだね!」

 

「ただランナーが三塁にいる事が気掛かりだね……」

 

この局面を上手く凌げば、流れは新越谷に行くと思う……。出来ればこのピンチを切り抜けてほしいなぁ。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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