最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

811 / 1797
番外編 清本和奈の洛山生活290

1回裏。私達は守備に付く。

 

(毎回守備の時はいつもヒヤヒヤするよ……)

 

シルエスカ姉妹が来てくれたお陰である程度は改善された洛山の守備だけど、失策率が減った訳じゃないんだよね……。

 

洛山高校野球部の特色として全高校野球部で1番の本塁打数と打点数を誇る。そして失策率も1番……。それが大豪月さんが設立した洛山高校野球部だ。

 

『攻撃こそが最大の防御』を体現している野球部は瞬く間に京都で1番の実力を得た。そして全国でも多くのホームランと打点を取り続ける代償として、それに負けないくらいに多いエラーをするように……。

 

そしてそんな野球が通用しなくなった相手が白糸台高校……。今私達が試合している高校。

 

自身の攻撃の限界を突き詰めている洛山高校と、それを毎度阻止し続ける白糸台高校……。この2校にはそんな縁が春夏と続いて最早一種の風物詩、様式美となってしまっている……。

 

(そんな野球を改善しようと画策しているのが非道さんなんだよね……)

 

非道さんは大豪月さんのお付きみたいな存在で、いつも大豪月さんが行動する時に側にいる……。それが非道さん。

 

本人に以前訊いたところ、『私の本当の居場所は大豪月さんのいるところだからね~。大豪月さんの行く道に着いて行くのが私の指名なのだ~』と言ってたけど……。

 

(そんな大豪月さんが育て上げた洛山野球部の在り方を変えようとするのは、大豪月さんを否定するのと同じなんじゃないのかな……?)

 

私から見た非道さんは大豪月さん至上主義みたいな感じがするし、非道さんもそれは間違ってないと言っていた。それを曲げようとしているなんて……。

 

(もしかして非道さんはそんな洛山に危機感を持ってるのかな……?)

 

大豪月さんがいた頃の洛山野球部には守備関係の練習が全くなかったけど、今は適度に守備関係の練習を取り入れている……。もしかして今の洛山のやり方には限界があるって事なのかな?

 

『アウト!チェンジ!!』

 

色々考えている内に、チェンジになってた。だ、打球が飛んで来なくて良かったよ……。今私の方に飛んできてたら、集中出来なかったかもだからね。

 

「清本ちゃんは色々気にしてるみたいだね~?」

 

……っ!私の考えてる事が読まれた!?非道さんって読心術も使えるの!?

 

「まぁ清本ちゃんにそう思われても仕方ないし、私がそうしてるのは事実だけど、あくまでも大豪月さんは大豪月さんで、私は私、そして清本ちゃんは清本ちゃんだからね~?」

 

「は、はい……?」

 

「私達が引退した後は、清本ちゃんが作る洛山野球部にしていってね~?」

 

多分非道さんは洛山野球部に色々な可能性を取り入れようとしているんだと思う。

 

(私が作る洛山野球部……かぁ)

 

大豪月さんや非道さんのやり方は私には出来ない。でも非道さんは私を次のキャプテンに指名してくれた……。その意味が問われるのは、きっと先の話になるだろうね。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

  • 見たい
  • 見たくない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。