試合は最終回である7回まで進んだ。スコアの方はというと……。
「ここまでの接戦は初めてだよ~」
「そうなんですか?」
試合は3対4で私達が負けてる。負けてるんだよね……。
「まぁ洛山の野球は大差を付けて勝つか、大差を付けて負けるかが基本だからね~。去年の夏では新越谷と接戦ではあったけど、あの時は打ち合いだったし、このロースコアは洛山野球部史上で初めてと言っても過言じゃないね~」
実際のところは非道さんの言う通り。その上勝った試合でも大豪月さんが投げる時以外は二桁失点とか当たり前のレベルだったしね。主に味方のエラーが原因だけど……。
(ちなみに非道さんが言っていたロースコア云々については大豪月さんが投げる時を除いているよ。あの人が白糸台と新越谷(……というよりは遥ちゃんかな?)以外に打たれてるところを見た事ないし。あの上杉さんでも打ち取れる剛球使い……。それが大豪月さんだよね)
そんな私も大豪月さんの本気を打った事ないし、大豪月さんも基本本気では投げないんだよね……。
「それにしても2番手投手を相手にリードを奪えないのは、結構苦しいわね……」
「私達はエースの黛さんが投げてる上に、負けてるからね……」
シルエスカ姉妹が落ち込んでるけど、鋼さんは実質エースみたいなものだし、今までの洛山の環境を考えるとあの白糸台を相手に割と健闘したと思うよ……?
「鋼ちゃんは秋以降間違いなくエース投手になるからね~。そんな調子じゃ、鋼ちゃんには一生勝てないよ~?」
「そ、そうですよね。すみません……」
(とはいえこの状況が由々しいのは事実だね~。新井ちゃんと鋼ちゃんとでは投手としてのタイプが違うし、もしもし継投されていたら私達は大敗していたかな~?)
とにかくまずは追い付く事が大事だよね?えっと打順は……?
「この回は6番からだよ~」
エルゼちゃんに回ればなんとか……って思ってたけど、そうなると最低でも2人出なきゃいけないんだよね。
ズバンッ!
『ストライク!バッターアウト!!』
「鋼ちゃんには終始安定したピッチングをされたね~。失点はすれど大崩れしてないから、私達もよく3点取れたなって思ってるよ~」
「ひ、非道さん!もう敗けが決定している雰囲気を出すのは良くないですよ!?」
「普通なら、その通りで私も反省するところなんだけどね~?」
ズバンッ!
『ストライク!バッターアウト!!』
「まぁあえて訂正するなら……」
『ゲームセット!!』
「もう既に私達洛山は負けてるんだよね~」
ま、負けちゃった……。私達はいつになったら白糸台に勝てるようになるんだろう?
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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