最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活297

試合は4回裏。ツーアウト一塁で……。

 

「上杉さんの2打席目だね……!」

 

「1打席目みたいにいかないから、白糸台バッテリーがどう攻めるのか興味深いね」

 

「アタシとしては、瑞希達に頑張ってほしいけどなぁ~」

 

私もいずみちゃんと同じ気持ちだよ。私じゃ風薙さんを打てなかったから、敵討ちしてほしいよ……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「新井さんも上杉さんに対しては、ギアをいつも以上に上げてるね」

 

「無理もないっしょ?相手は遥や和奈をも越えるスラッガーなんだし……」

 

「それに加えていずみちゃんや亮子ちゃんみたいな安定した打撃も出来るし、足も速いし、肩も強いし、守備も上手い……。本当に隙のない選手だよ……」

 

私上杉さんを目標に頑張ってるけど、中々上手くいかないよね。パワーだけなら負けてないと思うけどなぁ……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「バッテリーも3球で決めるつもりだね」

 

「まぁ粘られると不利になるのは、白糸台側だしね……」

 

「でもそれはお互いにわかってると思うよ?」

 

だからどこかで、上杉さんが手を出しそうなところを突いて来ると思う。それが瑞希ちゃんのリードだから……!

 

 

カキーン!!

 

 

『ファール!』

 

「上杉さんの方も新井さんの球を打つべく、絶好球を求めているね」

 

「だからって、特大ファール打つ必要ある?スラッガーって皆こんな感じなの?」

 

「相手投手を萎縮させる目的も加味してると思うけどね……」

 

実際洛山ではこんな事が日常茶飯事なんだよね。京都府予選だと色々な方向に大きな打球が飛ぶよ?

 

 

カキーン!!

 

 

「センター方向に打球が!」

 

4球目。上杉さんは新井さんのジャイロボールを捉えた。

 

 

バチィッ!

 

 

「新井さんが打球を処理しようとしたけど、思い切り弾いたね……」

 

「ロジャーさんがやってたグラブ飛ばしみたいだね。意図してなったとは思えないけど……」

 

グラブとボールが分離して、打球は力なく転々と転がっている。

 

「ショート!」

 

「任せてください!」

 

ショートの佐倉さんが素早い動きで打球を捕りに行く。動きは三森姉妹に負けてないよ!

 

「ファースト!」

 

 

バシッ!

 

 

『アウト!』

 

際どい判定だったけど、なんとかアウトになった。2打席目もやり過ごせたね。

 

「やっぱ上杉さんも1打席目よりも対応してるよね……」

 

「うん。次の打席には必ず新井さんを打つ……」

 

だからといって歩かせるのも、却ってピンチを広げかねないし……。中々に難しい状況になりそうだよね。

 

「……まぁ次の上杉さんの打席をどうするかで、この試合の命運が決まるだろうね」

 

朱里ちゃんが言うように、本当の勝負は上杉さんの3打席目になると思う。白糸台がそれまでに点を取れれば、かなり楽になるのになぁ……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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