最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

819 / 1797
番外編 清本和奈の洛山生活298

試合は0行進が続き、6回裏になったよ。

 

「ここまで両校無得点かぁ。風薙さんはもちろんの事、新井さんもよく渡り合えてるよね~」

 

「イーディスさんは打たせておいて、上杉さんやウィラードさん等の中軸打線を抑える事に注力する……。これが白糸台の方針っぽいね」

 

「それが上手くはまってるって事だよね……?」

 

「そう。ここまでは……ね」

 

朱里ちゃんが意味深な言い方をするけど、その意味がわかるのがこの6回裏って事だよね?

 

「ツーアウト一塁。ランナーはさっき四球で出塁したウィラードさんかぁ。そしてウィラードさんの次って事は……」

 

「4番の上杉さん……!」

 

この試合の行方を占う、上杉さんの3打席目。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「そして上杉さんを相手に全力投球……。新井さん的にはここが山場だと判断したみたいだね」

 

「上杉さんを抑えるのに、全力で投げるって事かぁ。打者としては最後に打てば良い訳だし、上杉さんもこの打席に賭けてるんだろうね」

 

実際この試合はここで上杉さんが打たなかったら、延長戦に突入って状態かな。瑞希ちゃんもそういうつもりで上杉さんを抑えようとしているようにも見える。見えるだけかも知れないけど……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「ツーナッシング……!」

 

「次の1球が勝負だね……!」

 

今までは1球外すなり、上杉さんがカットするなりで、3球で終わらなかったけど、この打席はお互いに3球で決まると確信してるんだろうなぁ……。

 

3球目。新井さんが渾身のジャイロボールをど真ん中に投げた。ストレートしか投げない新井さんと、どのコースでも確実に打ちに行く上杉さん。2人の選手タイプとして解釈した結果がど真ん中のストレートなのかな……?

 

「うわっ!観客席からでもわかる凄い迫力!」

 

「それ程までに新井さんはこの1球に全て賭けてきてると見て良いね。今日1番を新たに更新した……」

 

新井さんは当然三振狙い。そして上杉さんは……。

 

 

カキーン!!

 

 

その球を待っていたかの如く、完璧なタイミングでのスイングで弾丸のようなライナーを観客席に突き刺した。

 

「……これで全国優勝は決まったね」

 

「初戦で新越谷を倒した時からなんとなくそんな感じはしてたけどさ……。今の一打でアタシ達とはレベルの違う打者ってハッキリわかっちゃったよ。そりゃ和奈が心酔する訳だよね~」

 

べ、別に心酔してるって程じゃないよ?同じスラッガーとして、純粋に上杉さんに憧れてるだけだから……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

そして7回表。風薙さんは白糸台の打線を三者三振。

 

『ゲームセット!!』

 

この瞬間、遠前高校が全国優勝を飾った……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

  • 見たい
  • 見たくない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。