最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

828 / 1797
番外編 清本和奈の洛山生活307

2回表。私は打席に向かうんだけど……。

 

(あれ?非道さんがいない……?)

 

非道さんがベンチのどこを探してもいなかった。お手洗いにでも行ってるのかな……?

 

「和奈!あの豪速球を打ち砕いてきなさい!」

 

「ファイトです!和奈さん」

 

「うん……」

 

エルゼちゃんとリンゼちゃんの応援でやる気が出て来る……。仲間の応援って、かなり心強いよね。

 

「よ、よろしくお願いします!」

 

(来ましたかー。京都最強の打者で、飛鳥先輩の1番弟子がー)

 

(ど、どうするの翠ちゃん……?)

 

(飛鳥先輩の性格上、下手に逃げるのは許されないと思うよー)

 

(だ、だよね……。それなら、全力で打ち取りに行く……!)

 

最初は歩かされるのかもって思ってたけど、勝負してくれるみたい。それなら先制点取りに行くよ……!

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

(速い……)

 

星さんはサウスポーだけど、同じサウスポーでも朱里ちゃんとは比べ物にならない球速だよ。朱里ちゃんは朱里ちゃんでかなり速い部類なんだけどね……?

 

(でも……!)

 

2球目。1球目とは逆のコース。でもストレートだ。ただただ速いストレートだ。

 

(ストレートってわかってたら、打つのは難しくないんだよ?)

 

 

カキーン!!

 

 

『ファール!』

 

差し込まれた……。私の知る豪速球投手が全員右投げだから、星さんの球のタイミングがちょっと取り辛いかも。左投手で間違いなく1番速いよね。

 

(やっぱ凄いですねー。まだ2球目なのに、もうアジャストし始めていますよー)

 

(ど、どうしよう……?)

 

(まぁ腹括るしかないですねー。飛鳥先輩なら、きっとそうしますよー)

 

(ツーナッシング。多分3球で決めてくると思うし、今度はホームランを狙うよ……!)

 

3球目。コースは私が想定していた通り。アジャストも完璧……だと思ってたんだけど……。

 

 

ガッ……!

 

 

(う、打ち上げた……!?)

 

打球はふらふらと力なく上がり、そのままピッチャーフライになっちゃった……。

 

『アウト!』

 

悔しいなぁ……。

 

「惜しかったわね……」

 

「うん……」

 

「和奈さんなら、次はホームランですよ」

 

「うん……」

 

(最後の1球……。私がスイングをし始めた時に、一段とノビが増したんだよね。それが私が詰まらされた理由だと思う)

 

次の打席では、その辺りを意識すれば……!

 

「ありゃりゃ~。清本ちゃんが打ち取られちゃったみたいだね~」

 

「非道さん……。次は、打ってみせます」

 

「やる気があって、結構だね~。まぁ清本ちゃんの打撃がこの試合のスタート合図って事だから、よろしくね~?」

 

「は、はい……?」

 

非道さんの言葉の意味がわかるのは、私の2打席目になる……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

  • 見たい
  • 見たくない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。