最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活308

試合は進んで4回表。神奈川選抜の攻撃は黛さんがここまでパーフェクトを決めている。裏の攻撃から2巡目に入るから、そこが不安要素ではあるけどね……。

 

そして4回表の攻撃はツーアウトから……。

 

「~♪」

 

非道さんが出塁し、4番の私に打席が回ってくる……。

 

「よろしく……お願いします」

 

ふと一塁に視線を向けてみると、非道さんがヒラヒラと手を振っていた。凄い笑顔なのが、プレッシャーになっちゃうよ……。

 

(この清本ちゃんの打席次第で、この試合の行方が決まるからね~。絶対に打つんだよ~?)

 

そして三塁方向に視線を移すと……。

 

(非道が何かしらを企んでいるのは間違いねェ。その企みが公になるかどうかが、この清本の打席で明らかになる筈だ……)

 

嶋田さんが険しい表情で私と非道さんを交互に睨んでくる。こ、怖いよぉ……。

 

(でも星さんとの勝負は楽しみにしてたんだよね……。あのノビが強くなるストレートを打ってみせるよ!)

 

「…………」

 

(気合い入ってますねー。小動物チックな見た目からは考えられない威圧感まで振り撒いてますよー)

 

(ど、どうするの……?)

 

(まぁ勝負でしょうねー。多分この打席を皮切りにとんでもない事が起こりそうですけどねー)

 

バッテリーも勝負を選択。なるべく早い段階で決めたいけど、初球は様子見かな……?

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

うん。確かに速いね。多分サウスポーの中じゃ、1番速い投手だよ。

 

(でも……。思い出したよ。このストレートの速さといい、急激に伸びる勢いといい……。星さんが投げるストレートは、私が洛山に入ってから知った、あのストレートなんだよね?)

 

多分唯一と言っても良い違いは、利き腕くらい(強いて言うなら、投げてる人間も違うけど……)。

 

(だから……伸びて来るタイミングは読める。あとはその読み先に照準を合わせるだけだよ!)

 

 

カキーン!!

 

 

「!?」

 

打球はセンター方向にホームラン。これで京都選抜が先制したよ!

 

(完璧に捉えられましたねー。まぁ仕方ないと言えばそうですけど……。この試合は荒れますよー?)

 

捕手の伴さんが何か言いたげにしてたけど、気にしなくても良いよね……?

 

「ナイバッチ~」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

 

パンッ!

 

 

非道さんとハイタッチ。身長差があるから、非道さんは屈んでくれてる。大きくなりたい……。

 

「清本ちゃんが打ってくれたお陰で、いよいよゲームが動くよ~?」

 

「ゲームが動く……?どういう意味ですか?」

 

「とりあえずここで言えるのは、黛ちゃんはこの試合はもう投げないって事だよ~」

 

『えっ!?』

 

折角リードしてるのに、黛さんを降ろすの!?

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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