試合は7回表。私達京都選抜は東東京選抜と打っては打たれてを繰り返して、繰り返していく内に……。
『試合は7回に突入しました!しかしこの試合はかなり長く感じますね?』
『京都選抜も、東東京選抜も、ほぼノーガードで点を取り合っていますからね……。むしろ乱打線になっている中で、両チームの投手を1度も交代せずに、投げ合っている事を褒めるべきでしょうか……?現に他のチームが相手ならば、もっと失点を抑えられていた筈です』
『現在18対16で京都選抜がなんとか2点リードしております!一体残りのイニングで何点取るつもりなのでしょうか!?』
乱打線にもつれにもつれて、僅差になってしまっている。というかここまでどっちも投手代えてないよ?凄い精神力だよ……。
「中々点差が開かないわね……」
「打線の重量は間違いなく洛山以上だね……」
試合内容は洛山の時のように、それでいて一切のミスなくスムーズな打ち合いになっている。それが今の状況だね……。
「ん~」
非道さんの方はというと、何かに悩んでいるような……。そんな様子が見られた。
「ひ、非道さん……」
「リードはうちがしてるし、この回に取れる点次第で、黛ちゃんに投げてもらおうかな~?肩は出来てる~?」
非道さん的にはこのイニングがセーフティリードを取る分岐点と見たみたい。確かにリードしてる状況での攻撃だもんね。突き放すチャンスだもんね。
「だ、大丈夫です……」
「期待してるよ~?一応プランAで行く予定だけど、もしかしたらプランBも必要になってくるだろうから~」
「は、はい……」
プランAは剃刀カーブ中心に攻めていくピッチングで、プランBは……剃刀カーブが通じなくなったと判断して、未完成ながらもXボールを投げるというもの……。
(Xボールは完成形に至るまで封印しておこう……というのが、黛さんと非道さんの総意みたい。あの球が完成すると、どんな球になるんだろう……?)
ちょっと楽しみだよね。京都選抜のエースが更なる武器を身に付けようとしてるんだから……。
「黛ちゃんを出す為にも、この回で出来るだけ点を取っておこうか~」
「最低でも、あと3点はあると、安心して投げられます……」
「……って事みたいだから、この回はその倍の6点を目標に打って行こうか~?」
『はいっ!!』
目標は6点……。黛さんの為にも、頑張らなきゃ!
『アウト!チェンジ!!』
7回表終了。私達が取った点数は……。
『京都選抜、この回5点追加!東東京選抜を更に突き放したーっ!!』
『これで7点差……。これが京都選抜にとってのセーフティリードになるのか、見物ですね』
目標には届かなかったけど、黛さんが安心するラインの点数以上は取れた……。打ち合いはここで終止符にしたいね。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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