最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活317

7回裏。マウンドには黛さんが上がるよ。

 

(残り3イニング……。順調に行けば、打者9人で仕留められるけど……)

 

そこまで甘くないのが東東京選抜。打力なら神奈川選抜よりも上だし、剃刀カーブ中心で抑えられるかなぁ?

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

初球は見逃し。このまま三振が理想だね。

 

(この回は8番から……。いずみちゃんの打席も回ってくるんだし、ここと次の打者は切っておきたいよね)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

2球目は空振り。でもなんか可笑しい……?

 

(剃刀カーブを狙い打つにしては、かなり下の方で振ってたような……。もしかして打者視点だと剃刀カーブは想定よりも曲がりが小さいのかな?)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

結果は三振だったけど、なんだかモヤモヤするよ……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

二者連続三振。流れが不穏な事以外は特に問題はなさそうだね。

 

「ツーアウトランナーなしだけど、アタシが打線に火を点けないとね☆」

 

次はいずみちゃんかぁ。いずみちゃんなら、剃刀カーブの攻略にも時間が掛からないかも。況してや前の2人の打席で剃刀カーブの変化タイミングとかを視られてると思うし……。

 

 

カキーン!!

 

 

い、いきなり捉えられた!?

 

『ファール!』

 

打球はレフト方向へ切れてファール。いずみちゃんにしては強引に引っ張っていったなぁ。

 

「タイムお願いしま~す」

 

非道さんが駆け寄る。私達も行った方が良いよね……?

 

「ん~、やっぱ向こうは黛ちゃんの剃刀カーブを攻略してきてるね~」

 

「そうですね……」

 

バッテリーも剃刀カーブの攻略に気付いてる。やっぱりこのままじゃ駄目なんだ……。

 

「……あれを投げる~?」

 

非道さんが指すあれというのは、Xボール。未完成が故に封印してたのに……。

 

「えっ?で、でもまだ未完成だって、非道さんが……」

 

「1打席に限れば多分なんとかなると思うよ~。折角7点もリードしてるんだし、ここで逃げ切りを目指すなら、あれが必要になってくるよ~?」

 

「そう……ですね。じゃあ、投げさせてもらいます……!」

 

「了解~。じゃああれを持ってくるね~」

 

「お願い、します……」

 

1打席限りならなんとかなると判断したのか、Xボールが解禁された。ダブルミットで相手を翻弄させれるかな?

 

「ま、黛さん、非道さんは何を持ってくるんですか?」

 

「えっとね……?」

 

リンゼちゃんが戸惑った様子で黛さんに尋ねる。一応黛さんが今から投げるのはリンゼちゃんも知ってる筈なんだけど、非道さんが意味深に言うから気になっても仕方ないよね……。

 

「お待たせ~」

 

「非道さん、それは……?」

 

「黛ちゃんの新兵器用の球だよ~」

 

「し、新兵器……?」

 

「まぁ内容は見てのお楽しみって事で~」

 

非道さんがダブルミットで対応するXボール……。未完成のままで東東京選抜を抑えられるかどうか……それが唯一の懸念事項だね。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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