最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活324

松岡さんの力あるジャイロボールはライトフライに終わってしまう。朱里ちゃんの言う決め球クラスの球はやっぱりそう簡単には打てないね……。

 

「惜しかったわね和奈。もう少しでホームランだったのに……」

 

ベンチに戻ると、エルゼちゃんが慰めてくれた。私あんまり良いところないから、この試合では頑張りたいなぁ……。

 

「ちょっと詰まらされちゃった……。凄い球を投げるよ。あの投手」

 

「あの和奈さんがそう言うなんて、余程ですね……」

 

実際松岡さんは凄い球を投げる。最後のジャイロボールはもちろん、それまでに投げた球も初見で打つには難易度が高い球ばかりだから……。

 

「まぁまぁ~。まだ試合は始まったばかりだし、ゆっくりとやっていこ~」

 

「……そうですね。頑張ります!」

 

いつまでも打てなかった事を引き摺るのは良くないよね。切り換えて守っていかなきゃ!

 

「うんうん~♪それで今日の先発投手は黛ちゃんだけど~?」

 

「は、はい。ようやく昨日、完成形に辿り着きました……」

 

黛さんの投げるXボール。東東京選抜との試合までは未完成だったんだよね。それが昨日、ようやく完成したみたい。

 

「それは僥倖~。少なくとも1打席は抑えられると思うし、その間でこっちのペースに持っていくよ~」

 

「黛さんが言ってた球ってあれ……ですよね?そんな簡単には打たれないんじゃ……?」

 

リンゼちゃんの言うようにXボールの完成形は簡単に打てる代物じゃない。でも……。

 

「本来ならプロ選手でもバンバン抑えられると思うけど、埼玉選抜の打線は侮れないからね~。対応力はもちろん、アドリブにも強い選手が多いし、鉄壁の守備で得点も今までのようにはいかないし~」

 

非道さんも私と同じ考えで、この試合はこれまでのような打ち合いにはならない……と思ってる。

 

「出来るだけ……抑えてみせます」

 

「良い心意気だ~」

 

非道さんが言うように、黛さんが抑えてる内に流れを掴みたいところだよね。

 

(いきなり投げる~?)

 

(そう、ですね。埼玉選抜の打線は強力ですから、全球投げるつもりで……!)

 

黛さんの1球目……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

あれが、黛さんのXボールの完成形……!

 

「な、何あれ……」

 

「カーブとシュートの二重変化……!」

 

「ほ、本物の魔球じゃないですか……」

 

「まぁ実体は1つだと思うけど、これは中々に厄介な球だね」

 

埼玉選抜も驚きの声があがってる。相手の監督さんがもう攻略の兆候を掴んでるみたいだから、やっぱり2打席分も通用するか怪しいね……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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