最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活325

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

黛さんの投げるXボールに中村さんは手が出ないみたいだけど、あれは変化の仕組みを探ってるようにも見えるんだよね。

 

『黛選手の投げる魔球に中村選手、全く手が出なーい!!』

 

『昨日投げていた球が進化した1球ですね。その時はカーブ方向かシュート方向のどちらかに変化していたのですが、今投げている球はカーブとシュートの二重変化をしています』

 

カーブとシュートの2つの変化が交わる時、Xのように描かれる。Xボールの名前は多分ここから来てるね。

 

『まさに魔球!ですね!!』

 

そんな魔球もいつまで抑え続けられるかわからないし、私達が打撃で黛さんを助けなきゃ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カンッ!

 

 

3回表。ワンアウトからランナーが出たよ。そして……。

 

「1打席目は四球だったけど、今度は打たせてもらうわよ!」

 

次の打者はエルゼちゃん。松岡さんから打てなかったのが、相当悔しかったみたいだね……。

 

(2巡目……!)

 

(前の打席では若干逃げ気味だったけど、この打席は攻めさせてもらうよ……!)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ボール!』

 

け、結構当たるギリギリだなぁ……。エルゼちゃんが仰け反っちゃってるよ。

 

(良い球ね……。京都予選では見られなかった攻め気と好奇心が混同している投手……アメリカのシニアにいた頃を思い出すわ)

 

(仰け反りはしたものの、怯んでいる様子はない……か。データにある通り、アメリカのシニアでも上位打線を任されていた実力は健在って事だね)

 

でもエルゼちゃん自身は楽しそうにしてる。ちょっと羨ましいかも……。

 

 

カキーン!!

 

 

『ファール!』

 

「ちっ!ちょっと芯からずれたわね……」

 

入ったと思ったけど、ちょっとだけ芯からずれた影響でファールに。芯に当たればホームランだったのに……。

 

(やっぱり埼玉選抜はレベルが高いなぁ。エルゼちゃんをてこずらせるのは朱里ちゃんくらいだと思ってたのに、今ではどんな投手でもエルゼちゃんと張り合ってる気がするよ……)

 

あれからファールを繰り返して6球目……。

(ここでジャイロボール……!でも打ってみせるわ!!)

 

 

カキーン!!

 

 

『松岡選手の渾身のジャイロボールを捉えたーっ!打球は低い弾道を描いて伸びていくーっ!!』

 

「っ!センター!!」

 

エルゼちゃんがジャイロボールを捉えて、センター方向に打球が伸びて行く。入って……!

 

「くっ……!」

 

センターは既にフェンスに登ってる。なんだか三森3姉妹の影響を受けてそう……。

 

 

バシッ!

 

 

『アウト!』

 

と、捕られちゃった……。

 

『と、捕りました!センター岡田選手のファインプレーですっ!!』

 

『清本選手を打ち取った時と同様に、松岡選手の想いを込めた1球が打者を打ち取る事が出来ました』

 

『つ、つまりそれ以外の球だと……?』

 

『打球はそのままホームランになっていたでしょう。もしかすると京都選抜を相手にする時はこんな投球を繰り返していかないと、これまでの相手のように打ち込まれてしまうかも知れません』

 

『力を込めた1球はそう何球も投げられるものなのでしょうか!?』

 

『難しいですね。バッテリー側もここ1番の時に先程投げた球を投じるつもりでしょうが、その見極めが高難易度です』

 

やっぱり本気の球は中々打てないね。だからこそ楽しいところがあるんだけど……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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