最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活328

4回裏。埼玉選抜に同点に追い付かれた。しかも……。

 

「よーし!私も続くよ~!」

 

次は4番の遥ちゃん。こんな流れの悪い時に、相手にするなんて……。

 

「よーし!」

 

 

ブンッ!ブンッ!ブンッ!

 

 

す、凄く張り切ってるよ……。スイングの音がファーストまで聞こえるもん。

 

(風切り音がここまで聞こえてくるね~。余程張りきっているようにも見えるよ~)

 

(どうしま、しょう……?)

 

(……まぁ勝負かな~?一応ツーアウトだし、思い切って投げて行こうか~)

 

(はい……!)

 

しかしバッテリーは勝負を選択。ここで勝負を避けてもその場しのぎにしかならないだろうし、正しい判断だと思うよ?

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

(う~ん。凄い変化……。朱里ちゃんが言ってた分裂球のカーブとシュートが唯一交わる一点を見定めるのも大変だよ……)

 

見逃した……。けど遥ちゃんは何かを狙ってるように見えるんだよね。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

(わわっ……!あっという間に追い込まれちゃった)

 

これでツーナッシング。このまま三振に仕留めたいところだね……。

 

(雷轟ちゃんがこっちを見ているのが気になるね~)

 

(でも、私はこれ以上の事は、出来ません……)

 

(だね~。なんだかんだ黛ちゃんも洛山の一員って事かな~)

 

(少し、複雑です……)

 

勝負が決まる3球目。

 

「…………!」

 

(まだ……ここじゃない)

 

遥ちゃんが振ってくる気配はない……!?

 

(ま、まさか覇竹でXボールの交差点を見切ろうとしてるの!?)

 

確かに覇竹なら、そんな芸当も不可能じゃない。だって私がXボールを攻略する時も、遥ちゃんと同じ行動を取ると思うから……。

 

(…………!)

 

「そこだぁっ!!」

 

 

カキーン!!

 

 

「しまっ……!」

 

「これはやられたね~」

 

遥ちゃんが放った打球は場外へと消える文句無しのホームラン。もう遥ちゃん相手にはXが通用しないのかな……?

 

『打ったぁ!打球はぐんぐん伸びて、空の彼方へと消えていきました!雷轟選手の場外ホームラン!!』

 

『今の一打は決め打ちしなければ、決して出来ませんでした。雷轟選手は黛選手の投げる分裂球のカーブとシュートが交わる一点を上手く突きました』

 

カーブとシュートが交わる一点って言われても、そこはキャッチャーミットのほぼ眼前なんだよね。覇竹じゃないとそんな芸当は出来ないよ……。

 

『アウト!チェンジ!!』

 

「ぐぬぬ……!続けませんでしたか……」

 

な、なんとか遥ちゃん以降の打者は切り抜けたけど、こうなってくると3巡目が怖くなってくるよ……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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