準決勝第1試合は群馬選抜が完封。正直圧倒的過ぎるよ……。
「この準決勝でも見られませんでしたね」
「そうだね……」
瑞希ちゃんと朱里ちゃんが言ってるのは、風薙さんのストレート以外の球種。全国大会から数えて、風薙さんは未だにストレート1本しか投げてないみたい。
「ぐ、群馬選抜にはウィラードさんもいるのに、それが霞んじゃうレベルのピッチングだったね……」
「この準決勝はDH制だから、ウィラードさんはずっとサードを守ってたけどね」
朱里ちゃんが言うように、ウィラードさんはサードだったけど、野手としても群馬選抜が頭抜けてる感じが否めないよね……。
「10割打者に、防御率0.00の剛腕投手、アメリカ一のスラッガー。この3人を筆頭に群馬選抜は安定した勝利が約束されています。そしてこのままでは決勝戦も……」
「それを阻止するのがもう1つの準決勝の勝者……埼玉選抜か、西東京選抜の勝者って事だね」
「決勝戦でも風薙さんが投げるのは間違いないだろうし、1人でも風薙さんに抗える人が多くなると良いな……」
それが瑞希ちゃんのいる西東京選抜なのか、朱里ちゃんがいる埼玉選抜なのか……。それが次の準決勝第2試合で決まる訳だね。
「朱里、瑞希、そろそろ準決勝開始時間が迫ってるんじゃない?」
いずみちゃんがそう言うと、いつの間にか次の試合が始まるまで30分を切っていた。
「……そうですね。私は西東京選抜の皆さんの所へ戻ります」
「私も埼玉選抜の皆の所に行くね」
瑞希ちゃんと朱里ちゃんが同時に動き出す。この2人は本当に息がピッタリだなぁ……。流石はバッテリーだよ。
「じゃあアタシと和奈はこのまま2人の応援をしてるね☆」
「2人共、頑張ってね!」
私といずみちゃんは当然2人共を応援するよ。
「なるようにしかならないよ」
「なるようにしかなりません」
「い、息ピッタリ……」
「流石元名バッテリーだね~☆」
本当に息ピッタリだよ……。
(私の方が瑞希ちゃんとの付き合いは長いのにな……)
朱里ちゃんはポジションの都合上、瑞希ちゃんといる時間が増えた。リトルでバッテリーを組み始めたあの日から、朱里ちゃんが怪我をした時も、リハビリ期間中も、左腕投手になったその瞬間も……。ずっとずっと朱里ちゃんと瑞希ちゃんは一緒だった……。
(私がもし投手だったら、瑞希ちゃんは私と一緒にいてくれるのかな……?)
「和奈どしたの?もう試合始まっちゃうよ?」
「ううん……。なんでもないよ」
秋から……投手もやってみようかな?
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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