最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活343

6回裏。西東京選抜の打者が3巡目に入るこの回はまた新たな投手に交代。確かあの人は稜桜高校の投手だったような……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ボール!フォアボール!!』

 

ワンアウトから四球でランナーを出してしまう。

 

「あちゃー。折角瑞希を打ち取れたのに、ランナー出しちゃったよ」

 

「瑞希ちゃんを抑えられた事で、ちょっと油断しちゃったのかな……?」

 

 

コンッ。

 

 

1打席目とは違い、送りバントでランナーを進める。これでツーアウト二塁なんだけど……。

 

「なんかピリピリしてるね~」

 

「う、うん。1点が重い試合になりそう……」

 

だからリードされてる埼玉選抜はかなり苦しい展開になってると思うんだけど……。

 

「何がなんでも瑞希や十文字さんに球筋を見られたくないって意志を埼玉選抜から感じるよ」

 

確かにいずみちゃんの言うように瑞希ちゃん達に球筋を見られないようにするのは理解出来る。

 

「だから一巡毎に埼玉選抜は投手を交代してるのかな。でも吉田さん、夜子ちゃん、そして今投げてる泉さん……。この3人は投手タイプが似てるよね?それだと余り意味がないんじゃ……」

 

(そう。これまで投げてきた投手と今投げてる投手は投手としてのタイプが似通ってる。だから攻略させないって考えはその内に破綻してしまうんじゃないかと思ってしまう……)

 

「だね~。きっとアタシ達にはわからない事を埼玉選抜は考えているんだよ☆」

 

一見すると不可解な考えでも、深く考えればその意味がわかってくる……。きっとそういう采配を埼玉選抜はしてるんだろうね。

 

 

カキーン!!

 

 

「大きい当たり!」

 

「レフト切れるかな……?」

 

『ファール!』

 

レフト線切れたみたい。一応これで追い込んだけど、このピンチを切り抜けられるのかな……?

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

「えっ……。あれって朱里が得意とするストレートじゃん!」

 

三振に仕留めたその球は朱里ちゃんの代名詞と言っても過言じゃないストレートに見せた変化球。確か埼玉県大会で投げてた球だと思うんだけど、この土壇場で投げてきたね……。

 

「あんなストレート投げられる投手が埼玉にはゴロゴロいるんでしょ?はづきも投げられるみたいだし、埼玉は魔境だよ……」

 

(そういえばいずみちゃんはまだストレートに見せた変化球のからくりには気付いてないんだっけ……?それならこの場で無理に言う必要はないかな?)

 

こういうのは自分自身で攻略するのが醍醐味だもんね。いずみちゃんには自力で攻略してもらわないとね?

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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