最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活345

8回裏。西東京選抜の攻撃は7番から始まるよ。

 

「しっかし西東京選抜には瑞希と十文字さんっていう下位打線すら寸分の隙も見当たらないってエグいよね~」

 

「十文字さんも瑞希ちゃんも、自分から望んで下位に入ってる伏があるけどね……」

 

その考えは多分2人共同じ理由なんだと思う。相手投手の球筋を見れるだけ見る為、そして瑞希ちゃんの場合は後々の情報収集の為……。

 

『アウト!』

 

「おっ?先頭打者を打ち取ったよ」

 

「でもここからが本番だよ……」

 

なんせ十文字さんと瑞希ちゃんの2人を相手取らないといけないから……。そう考えると、1巡毎に投手を交代させた方がリスクは少ないのかもね。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「球の勢いがあるね~。こりゃいくら十文字さんと言えど、簡単には打てないっしょ!」

 

「…………?」

 

「和奈……?」

 

「ううん。なんでもないよ」

 

(あの見逃し……。なんか変。まるで非道さんみたいな不気味さを感じるよ)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ボール!』

 

「やっぱ十文字さんが相手だと、何球かはボール球を挟んでおきたいよね。仕方ないか」

 

多分泉さんが本能でこのままだと危険だって、判断してるんだと思う。それ程に今の十文字さんが不気味に思えて仕方ないよ……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「それでもストライク取ってきたし、次の1球で決まるかな?」

 

「そうだね。とりあえず十文字さんは打ち取れそうかも……」

 

十文字さんは……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

「これで埼玉選抜は次の瑞希を抑えて、一安心だね☆」

 

「次の……瑞希ちゃんを……?」

 

じゃあ次の瑞希ちゃんは?

 

(もしも泉さんに全力投球させて、次の打者に対しての警戒を消させる事を目的だとしたら……?)

 

 

カキーン!!

 

 

「えっ?嘘っ!?」

 

「瑞希ちゃんが……。この為だったんだね。あの見逃し三振は……」

 

高めに投げられたチェンジUP。瑞希ちゃんはそれを狙ってホームランにした。少し力のない球を。まるでそのチェンジUPが来るのがわかっていたかのように……。

 

「瑞希も力を付けて来たねぇ~。チェンジUPとはいえ、ホームランにさせる程マデニなるなんて☆」

 

「肩も強くなってるからね……」

 

瑞希ちゃんはここ1年くらいで大きく成長したと思う。名門白糸台に入れたから、洛山高校と縁が出来たから、そして地獄の合宿を乗り越えて来たから……。これ等の要素が重なりあって、今の瑞希ちゃんがいるんだね。

 

『アウト!チェンジ!!』

 

8回裏が終わり、1対2で9回を迎える……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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