最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活349

県対抗総力戦の準決勝が終わった夜。私といずみちゃんは瑞希ちゃんと合流した。

 

「瑞希お疲れー。惜しかったねぇ」

 

いずみちゃんが瑞希ちゃんを労う。確かにあと一歩って感じが強かったよ……。

 

「惜しくないですよ。過程はどうあれ、決勝戦に進むのはあの2チームと決まっていたでしょうから……」

 

「決まっていた……?埼玉選抜と群馬選抜が決勝戦で戦う事を?」

 

瑞希ちゃんはまるでこの展開がわかっていたかのような言い方をする。じゃあ私達は……。

 

「恐らくは雷轟さんと風薙さんが関係している可能性が高いですが、決勝戦で雷轟さんがいる埼玉選抜と風薙さんがいる群馬選抜がぶつかる事……。それを想定して今回の県対抗総力戦が仕組まれたと思われますね」

 

「そんな……。じゃあアタシ達はその為に使われた捨て駒って事!?」

 

「い、いずみちゃん落ち着いて……」

 

「落ち着いてなんかいられないよ!和奈だって悔しいでしょ!?この大会の為に頑張ってきた事が無駄になるんだよ!?」

 

「そ、それは……」

 

確かに心情的にはいずみちゃんと同じ想いだ。でもだからと言って私達がそこに反発なんて出来ないよ……。

 

「無論私達が勝ち上がれば、それはそれで別の展開が待っていたでしょう。しかし結果はどうですか?いずみさん達は京都選抜に負け、和奈さん達や私達は埼玉選抜に負け……。まるでそれは出来過ぎた仕組まれていたかのような展開です」

 

「でも……!」

 

「先程も言いましたが、過程は関係ありません。結果そのものが上の望んでいる展開になっています」

 

「上……?それって、女子高校野球連盟……?」

 

「全く関係ない訳ではなさそうですが、それよりももっと裏側の組織が絡んでいそうですね」

 

「裏側……?」

 

この決勝戦が瑞希ちゃんの言う裏側の人達が仕組んだものって言いたいの?

 

「そして……。天王寺さんが言うには、決勝戦が終わる頃には何かが起こるそうですね」

 

「な、何かって……?」

 

「そこから先はまだ私も知りません。わかるのは今から5年程前にアメリカで起こった事と同じ事が、この大会で起ころうとしています」

 

5年前?アメリカで何があったんだろう?5年前と言えば、私達がリトルを引退した頃……だよね?

 

「瑞希の言いたい事はわかったよ。いや、言ってる内容は理解出来ないものが多いんだけどさ……。でもアタシ達は全力で試合した事は嘘じゃないよ」

 

「そうですね。それは私も和奈さんも同じでしょう」

 

「うん……。私達は負けたけど、全力で勝負したんだよ」

 

いずみちゃんは納得してたけど、仕組まれた展開っていうのが頭から離れないよ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『埼玉選抜が準決勝を制した事によって、決勝戦のカードが決まりました!群馬選抜VS埼玉選抜!!』

 

『雨天による延期がなければ、決勝戦は3日後に行われます。これは両チームのコンディションを整える期間になりそうですね』

 

3日後には決勝戦が行われる。朱里ちゃん、遥ちゃん、頑張ってね!

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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