最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

879 / 1797
番外編 清本和奈の洛山生活358

4回裏。試合は思わぬ展開を迎えた。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ボール!フォアボール!!』

 

「四球……」

 

「でもこれで……!」

 

「埼玉選抜にとってはかなり大きなチャンスになりますね」

 

ノーアウト一塁・二塁。しかも次は遥ちゃんの打席……。これ以上ないと言っても良いビッグチャンスだよ!

 

 

カキーン!!

 

 

『ファール!』

 

遥ちゃんもストレートに対しては完璧に着いて行けてるね。

 

(そうなると、ドロップに上手く合わせられるか……っていう部分が打つのに必要なのかな?)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

しかし2球にはあの豪速球と同じ速さのドロップが……。冬に練習試合をした時よりも更に速くなってるのが観客席からでも伝わってくるよ。

 

「風薙さんの投げるドロップはストレートと速さはもちろん、フォーム、リリースポイントまでもが合致していますね」

 

「そんな芸当が出来るの!?どんだけ緻密な練習を重ねたのさ……」

 

いずみちゃんの言うように、並々ならぬ練習では絶対に出来ないやり方で風薙さんはあのピッチングを身に付けたんだと思う。

 

「お姉ちゃん!」

 

ここで聞こえる遥ちゃんの声。お姉ちゃん……?

 

「今勝負し合っている雷轟さんと風薙さんは実の姉妹のようですね。しかも何やら確執がある様子……」

 

「えっ?遥のお姉ちゃんなの!?」

 

「し、知らなかった……」

 

とはいえ、遥ちゃんの野球センスに納得が行く気がするよ。センスだけなら風薙さんよりも上なんじゃ……?

 

「1球目でストレートを打たれたからって、変化球に頼り始めるの!?そんなに自慢の変化球なら、それだけで勝負してみせてよ!決め球を打ち砕かれるのが怖くないならね!!」

 

「…………」

 

えっと……。もしかして挑発のつもりなのかな?そもそも試合中にそんな行為が許されるの?

 

「ちょ、挑発してる……。遥と風薙さんの間に何があったのさ?」

 

「そこまでは踏み込んでないので、知りませんね」

 

「瑞希ちゃんのその言い方だと、踏み込めばその経緯を知る事が出来るかみたいな……」

 

そんなのは話は置いといて、3球目。1、2球目よりも速い球が……。

 

 

カキーン!!

 

 

『打ったぁ!!』

 

投げられたのはドロップ。それを遥ちゃんは完璧に捉えた……。

 

『打球はレフト方向に大きく伸びる!レフトの上杉選手が懸命にバック!!』

 

レフトの上杉さんが捕球を試みる。その結果は……。

 

『上杉選手が飛び付いて捕球を試みるも、ボールはフェンスに激突!長打コースだー!そしてセカンドランナーが三塁を蹴ってホームへ向かう!!』

 

セカンドランナーの亮子ちゃんが懸命にホームに向かう。先制点取れる……?

 

 

『矢のような送球がホームへ!』

 

「うわっ!?凄い送球!」

 

「これは判定際どいよ……」

 

水鳥さんのグラブと、スライディングした亮子ちゃんの足がホームベースにほぼ同時のタイミング。判定は……?

 

『……セーフ!』

 

「セーフ?」

 

「って事は……?」

 

『セカンドランナーホームイン!先制点をもぎ取ったのは埼玉選抜!なんと風薙選手、全国大会から通して初めて失点を許しました!!』

 

さ、埼玉選抜が先制点取った!この勢いを試みる継続したいところだよね。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

  • 見たい
  • 見たくない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。