最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 清本和奈の洛山生活359

1点先制の後、5番打者が打席に入る。このまま流れに乗って突き放したいところだけど……?

 

「風薙さんの雰囲気がなんか変わった……?」

 

「変わった……?」

 

「全国大会辺りから風薙さんの様子は可笑しいとは思っていましたが、また様子が変わったように感じ受けられます。和奈さんが言ってるのは、そういう事でしょう」

 

そんな風薙さんの1球目。

 

(球速自体は変わってない……って事は、前に私に投げた球なのかな?)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

真芯で捉えたと思ったら空振り……。やっぱりあの摩訶不思議な球だ。

 

「えっ?今のって何なの!?打者は確かに真芯で捉えてた……よね?」

 

「多分以前私に1球だけ投げてきた……バットをすり抜ける球じゃないかな……」

 

まさかここでそんな球を投げてくるなんて……。

 

「和奈さんだけでなく、朱里さんにも投げましたし、私も2球程受けました」

 

「ちょちょちょ!ちょっと待って!?和奈の言ってたバットをすり抜けるってナニ!?どういう事!?」

 

いずみちゃんが凄く動揺してる……。確かに普通なら困惑ものだし、投げられた打者が1番動揺しちゃうよね……。

 

「……?そのままの意味ですよ。打ったと思っていたらバットを貫通していました」

 

「可笑しくない!?黛さんの時もおんなじ事言ったけどさ、最早これは超次元野球だよ!イナズマナインだよ!!」

 

「サッカーではなく野球なので、イナズマナインですか……。いずみさんも中々に上手い事を言いますね」

 

「み、瑞希ちゃん冷静だね……」

 

それでこそ瑞希ちゃんっていうか……。

 

「ええ……?アタシが可笑しいのかな?」

 

「いちいち大袈裟に反応していてはキリがありませんよ。それに5年前のエクスリーグでは魔球が流行っていたくらいですから」

 

「ま、魔球って……?」

 

「ボールに炎が宿ったり、大地を震わせたり、水や風を纏わせたり、光や闇を帯びたり、それ等に対抗する為に編み出された魔打法が……」

 

「魔球ってそういう事!?比喩とかじゃなくて、魔球(物理)なの!?」

 

「取得したのは主に少年少女……12~14歳くらいのスポーツ選手だそうです。それこそ野球だけでなく、サッカー、アメリカンフットボール等々で……。それに比べれば、風薙さんの投げている球はあくまでも普通の球です。攻略方法もきっとありますよ」

 

な、なんだかとんでもない話だね……。私達がリトルで野球してた頃に、そんな混沌とした野球が繰り広げられていたなんて……。

 

「い、一応聞くけど、さっき言ってた5年前の魔球(物理)の攻略法は……?」

 

「先程言った魔打法しかありませんね。まぁ今現在ではその使い手がいませんので、その心配は必要ないでしょう」

 

「……今更こんな事を聞くのもなんだけどさ、瑞希はなんでその情報を知ってるの?」

 

「5年前の当事者の1人だった静華さんに事のあらましは聞きました。そこから過去の情報を調べて……」

 

「そ、そういえば静華ちゃんは中学2年の終わり頃にシニアに入ってきたね……」

 

静華ちゃんももしかしたらその出来事に関与していたのかな……?

 

「ええ……。前に静華が忍者だって話を聞いた時は話し半分でスルーしてたけど、今の話を聞くと強ち冗談には思えないなぁ……」

 

多分忍者っていうのは本当なのかもね……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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