最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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勉強回という名の閑話回。あくまでも学生の本文は勉強!


試験勉強

関東大会が近いのは事実だけど、期末試験が近いのもまた事実……。日程としては関東大会終了のほぼ直後くらいなんだよね。

 

(最近は予習復習も余り出来てなかったし、今日のところは学業に回そうかな……)

 

「朱里ちゃん!」

 

「どうしたの雷轟?」

 

「これから自主練しに河川敷に行くんだけど、朱里ちゃんもどう?」

 

雷轟から自主練習の誘いが来た。武田さんや川崎さんも一緒にやるみたい。

 

「……止めておく。学生の本文は勉強だし、今日そっちに専念するよ」

 

前回の試験で成績も下がっちゃったし、今回は真面目にやろうと思っている。

 

「朱里って本当真面目だよな~!」

 

「そう?別に普通だと思うけど……。それより川崎さんは大丈夫?期末試験の日程って関東大会の直後くらいだよ?」

 

「げっ……!そうなのか!?」

 

赤点取ってしまったら冬休みに補習だし、それは避けたいだろう。あとは大村さんも余裕はなかった筈。夏休みの宿題の時もこの2人は溜め込むタイプだったし……。

 

同じく余り試験勉強をしない雷轟は逆に学力が滅茶苦茶高い。入学以来ずっと学年主席をキープしている。これに納得出来ないと思っているのは私だけだろうか……?

 

「……まぁ何にせよ私は試験勉強するからパス」

 

「そっか……」

 

雷轟が残念そうな顔をしている。生憎私は君みたいに天才じゃないからね。野球も勉強も日々コツコツ頑張る事が大事!

 

「あっ、私も朱里ちゃんに着いて行こうかな。私もそこまで余裕がある訳じゃないし……」

 

「えぇ~!タマちゃんも~!?」

 

どうやら山崎さんも私に着いて来るみたい。意外な事に武田さんの方が山崎さんよりも学力が高い。武田さんも雷轟と同じタイプの人種なんだろう。なんとなく納得がいかない事も含めて雷轟にそっくりだ。

 

(捕手って頭を使うポジションだから、それに伴って学力も高いイメージがあるよね。山崎さんも成績は良い方だけど、雷轟や武田さんがそれを上回ってる……)

 

そういえば二宮は勉学に余り力を入れてなかったね。本人曰く「勉学はそこそこで大丈夫です」と言って点数自体は高くないけど、正解率の低い問題をちゃっかり正解しているのを見て少しイラッとしたのを今でも覚えている。二宮も天才の部類に入るだろう。

 

「じゃあ行こうか山崎さん」

 

「どこでやるの?」

 

「無難に図書館で良いんじゃない?1回家に帰って現地集合にしようか」

 

「わかったよ」

 

山崎さんと行く駅近くの図書館。レイクタウンから徒歩5分くらいの場所にあるから、帰りに買い物もしておこう……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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