最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

892 / 1797
番外編 清本和奈の洛山生活371

ワンアウト一塁・二塁のチャンス。ここで点が取れないと、かなり厳しくなるよ……。

 

「そ、それにしても上杉さんがバントをするって意外な気がするね……」

 

上杉さんのバッティングスタイルは冷静ながらも押せ押せで打ってくるから、本当に意外なんだよね……。

 

「そうですか?上杉さんがアメリカにいた頃に何度かセーフティバントを決めていましたよ。尤も彼女がバントをする時は大概がビハインド時ですが……」

 

瑞希ちゃんのデータにも、この状況下のバントは珍しいものなんだね。今回の相手がそれ程までの実力を有してるって事なのかな……?

 

「2人の繋ぎを無駄にしない為にも、絶対に打たなきゃ……!」

 

そして回ってくるのは、4番の遥ちゃん。プレッシャーが凄いよ……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ボール!』

 

4打席目ともなると、多少はコースが見えてくるよね。あとは……。

 

(要所要所で投げてくる170キロのストレートや、大きく曲がる変化球に注意だね……)

 

 

カンッ!

 

 

『ファール!』

 

詰まってるけど、タイミングは合ってる……。アウトにならなきゃ良いんだから、遥ちゃんも押せ押せで行くしかないよね。1度でも戦意を削がれると、一気に決められちゃうから……。

 

 

カキーン!!

 

 

『ファール!』

 

「ああっ!惜しい!!」

 

「もうちょっとでホームランだったのにね~!」

 

4球目もファール。ここまで来ると、多分170キロのストレート投げてきそうだけど……。

 

そして次の5球目……。

 

(ストレート!でも……!)

 

「それは読んでたよっ!」

 

 

カキーン!!

 

 

『打った!?』

 

投げてきたのは、170キロのストレート。しかし遥ちゃんはそれを待ってたようで、タイミング完璧にストレートを捉えた。

 

 

ドゴッ!

 

 

打球がポールに直撃し、ホームラン。これで私達が3点先制だね!

 

「やった!」

 

「先制スリーランホームランだっ!!」

 

この3点はかなり大きい……!朱里ちゃんと武田さんのピッチングならそう簡単には打たれないし、このまま勝ちに持っていけそう!

 

「…………」

 

(静華ちゃん……?)

 

ふとベンチを見てみると、静華ちゃんがとても険しい顔をしていた。

 

(まさか……向こうには更にとっておきがあるっていうの!?)

 

だとしてもどうしようもないよ。そのとっておきも私達には全くわからないし……。

 

『アウト!チェンジ!!』

 

「ああっ!?惜しい!」

 

「もう1点取れると思ってたのに……」

 

静華ちゃんの険しい表情も気になるけど、今は試合に集中しよう。その時にまた訊けば良いよね……?

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

  • 見たい
  • 見たくない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。