朱里「テンション高いなぁ……」
はづき「私のめくるめく活躍がここから始まる……!」
朱里「更に新キャラが登場するよ」
はづき「同時投稿の本編にも(最後に)出ます!」
自己紹介でやっちゃった橘はづきでーす!今私はマウンドに立ってま~す!
(どうしてこうなったんだっけ……?)
事は私が自己紹介でやっちゃったところから遡る……。
「は、はづきさん、何を……」
「友理先輩……。私は強くなる為ならこのくらいなんともないですよ」
嘘です。内心生まれたての小鹿の如く震えてます。梁幽館の部員達から物凄い睨まれてるし……。
「橘……だったか?威勢があるのは結構な事だが、それだけで私達に勝つつもりなら……甘いぞ?」
キャプテンが軽く睨みながらそう言った。まぁ私はついこの間まで中学生だったし、高校生相手に通用するとは思えない……というのがキャプテンの、梁幽館全員の総意なんだろう。
(それでも朱里せんぱいなら捩じ伏せそうなんだけどね……)
本当にあの人は凄い。リトルの頃に憧れた朱里せんぱいとはピッチングスタイルが変わったけど、あの自信満々な投球は私も真似したいもん。
「それなら……その自信を打ち砕かせてもらいましょう」
後ろから来たユニフォームの女性がそう言った。あの人が顧問か監督なのかな?
「か、監督……」
(やっぱり監督なのか。シニアの六道監督と似た雰囲気を感じるなぁ……)
性格は違うけど、オーラというかなんというか……。威圧感があるよね。
「この梁幽館で1、2を争う打者2人と1打席勝負をしてください。それで橘さん、貴女の実力を見せてもらいます」
梁幽館で1、2を争う打者との勝負……。向こうの目的がどうあれ……。
(俄然ワクワクしてきたよね!)
こんな機会はもう2度とないからね。楽しませてもらいますよ!
……という事があって、今に至る。ギャラリーのほとんどが私が打ち込まれる事を期待してるっぽい中私の味方は……。
「はづき殿~、頑張るでござるよ~!」
「まぁなるようになると思うよ」
シニアが一緒だった村雨静華ちゃん。自称忍者という痛い設定持ちの女の子で、マフラーとサングラスが目立つ(なんなら私よりも悪目立ちしてない?)特徴的過ぎる子。言動の割には頭も良いし、忍者と言い張るだけあって走塁と守備は一級品だけどね。
(あとは友理先輩と弥生ちゃん……はどうなんだろう?なんかオロオロしてるけど……)
まぁそんなアウェイな空気での1打席勝負。1人目は……。
(陽秋月さん。昨年の打率は6割越えの梁幽館のリードオフガールで、長打力もある……!)
川越シニアで言うところのいずみちゃんだね。バッティングスタイルもよく似てるし、同じ左打ちだし……。もしかして得意不得意なコースも同じなのかな?
「アンタの球を受ける小林よ。よろしく」
「あっ、よろしくお願いします」
この1打席勝負で私の球を受けてくれる小林先輩。静華ちゃんも一応捕手は出来るけど、瑞希ちゃんや藍ちゃんみたいな本職の捕手には劣るし、小林先輩は監督が指名した捕手だから、挑戦者の私はそれに従うのみ。
「しかしアンタは凄い肝が据わってるのね。この野球部の全員を敵に回すような真似をして……」
「まぁ私にも色々ありまして……。でも先輩はそんな私に対して普通に接してますよね?」
小林先輩も本来なら私がボコボコに打ち込まれてほしいと思ってる1人だと思ったけど……。
「アンタみたいなわかりやすい馬鹿は嫌いじゃないわ」
「わ、わかりやすい馬鹿って……」
ちょっと傷付きますよ……。
「それに少し期待してるもの」
「期待……ですか?」
「秋先輩と奈緒先輩……。あの2人は梁幽館全体が認める強打者で、そんな2人を抑えられる実力があるのなら、今後梁幽館を引っ張る存在になるもの」
小林先輩……。
「だから私も精一杯リードするわ。アンタが勝てるようにね!」
「……ありがとうございます!」
この人は良い人だ!捕手として信頼出来る!
「とりあえずアンタの持ち球を教えなさい」
「はい!私の球種はですね……」
小林先輩に私の球種を教えて……。
「成程ね」
「それとスクリューについてですが……」
更に私がシニアを引退してから磨きに磨いた結果、新たに開拓したスクリューについて話す。
「……そんな事が出来るの?」
「この1打席に限りですが、いけると思います。初見殺し性能は高い筈ですから」
「……まぁ私に出来るのはアンタの投げるボールを受ける事と、勝つ為に精一杯リードするだけよ」
そう言って小林先輩はポジションに付いた。審判は友理先輩がやってくれるみたい。シニアでも中立の位置にいた友理先輩なら信用出来るかな。
(まずは低めにストレートを)
(了解です)
小林先輩は低めにストレートのサインを出していた。私はそれに従って投げるのみ!
ズバンッ!
『ストライク!』
陽先輩は見送り……。まぁ初球だし、コースも際どかったしね。
次は見せ球としてスライダーを投げる。コースはさっきのコースから左に逃げるから、内角に……。
(あっ、馬鹿!)
(えっ……?)
カキーン!!
刹那、陽先輩が私のスライダーを捉えた。
『ふ、ファール!』
(た、助かった……)
(ヒヤヒヤしたわ……)
肝を冷やしたよ……。いずみちゃんが今のコースを苦手としてたらからそれを参考にして投げたのに、まさかあっさりと打たれるとは……。
(うん、勝手な思い込みは良くないね。次で決めますかね!)
(スクリューね……。きなさい!)
3球目。3球勝負のつもりで、私はスクリューを投げる。私の1番の決め球だ。
(くっ……!)
ズバンッ!
『ストライク!バッターアウト!!』
(はづきさんのスクリュー、シニアの頃よりもキレがありますね。これなら初見とは言え秋先輩を三振させられたのも頷けます)
よし!三振!
「今のは良いスクリューだった。次は負けないから」
陽先輩は小さくそう言った。多分三振取れたのは運が良かっただけなんだよね……。
「中々やりますね……。中田さん、打席に入ってください」
中田奈緒さんは梁幽館の主将で、高校だけでホームランが50本を越えるスラッガー。和奈ちゃんを意識して投げたら良いかな?
(まぁ和奈ちゃんと違って色々大きいけど……)
さてさて、小林先輩の配球は……っと。
(まずはカウントを取りにいくわよ)
カウントを取りにいくカーブ!
ズバンッ!
『ストライク!』
(見逃した……?)
次は逆のコースにストレート!
ズバンッ!
『ストライク!』
これも見逃した……。もしかしてスクリューを狙ってる?
(明らかにスクリューを狙ってるわね……。どうする?)
(正直を挑まれているのなら、それに乗らなきゃ女が廃る!スクリュー投げます!!)
さっき陽先輩を空振りさせたスクリューを投げる。その瞬間、陽先輩の時とは比べ物にならない、嫌な予感が脳裏を過る。それがなんなのかはわからないけど、とりあえず言えるのは……。
(あれ?なんかデジャヴ?)
カキーン!!
やっば!?滅茶苦茶飛んでる!
『ファール!!』
(はぁ……。さっきよりも肝が冷えたよ……)
でも布石は出来た。あとは打ち取るだけ!
(奈緒先輩にあんな当たりをさせられたにも関わらず、橘のあの表情……。まさか本当に……?)
(先程の当たりを見て萎縮している……という訳ではなさそうだな。今度はホームランを狙うつもりでいくぞ!)
威圧感ヤバイな……。本当に和奈ちゃんを相手にしてるみたい。
(対和奈ちゃん用に編み出した球……。先輩で試させてもらいますよ!)
3球目。私が投げたのは……!
(やはりスクリューか……。狙い通りだ!)
(駄目……!打たれる!)
もちろん決め球のスクリュー。でもさっき投げたスクリューとは決定的な違いがある。それは……。
(なっ!?これは……!)
(変化が……小さい!?)
ガッ……!
「私が必死で編み出したスクリュー……。簡単には攻略させませんよ♪」
私はそう言って打ち上げたボールをキャッチした。
(これは……とんでもない逸材ですね。スカウトで取った甲斐がありました)
(はづきさん……。まさか奈緒先輩まで抑えるなんて……!)
(シニアの時よりも強かなピッチングでござった……)
(凄い……。凄いよはづきちゃん!)
色々な人が色々な評価をしている中、勝負をした中田先輩と陽先輩がこっちに来た。
「ナイスピッチングだ。まさかスクリューの変化量を使い分けるとはな……」
「意表を突いた良い球だった」
「いえいえ、初見だから通じただけに過ぎませんよ。それに先輩方には仮想敵がいましたから、なんとか抑えられただけですし……」
「「仮想敵?」」
私がシニアで中田先輩と陽先輩に似ているバッティングスタイルを持つ選手について話すと……。
「中々に興味深いな」
「これからも色々と話が聞きたい」
なんか気に入られました。嬉しいんですけど、なんか複雑な気分です……。
翌日。監督から練習については私の自由にやっても良いと言われた事を言ったら部員全員に驚かれた。私がサボると思っているのかな……?
静華「ニンニン!村雨静華でござる!」
朱里「濃いなぁ……」
はづき「濃いですねぇ……。私が頑張ったのが霞むレベルで静華ちゃんのキャラが濃いよ……」
静華「それは照れるでござる……///」
朱里&はづき「「いや、褒めてないから……」」
静華「ところではづき殿はスクリューを2つしか使ってないでござるね?」
はづき「ああ~。3つ目のスクリューはこの時点ではまだ練習中って事で!」
朱里「それで良いのかなぁ……?」
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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