最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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知らない内に大舞台へ?

今日からシニアの夏大会。私はスタンドで皆の応援だ。

 

「同期で入団した筈なのに、差が付いた気分だよね……」

 

「そ、そうだね。でもまだ1年生だし、そんなに焦らなくても良いと思うな……」

 

私がぼやいていると、左隣にいる私の同期の1人である渡辺星歌が宥めてくれた。

 

渡辺は右投げの私と同じアンダースローだから、それなりに話が合ったりする。アンダースローってかなり希少な上、女子選手だと更に限られてくる……。私同様スタンド応援組だけど、彼女は将来有望な投手になる事は間違いない。リトル時代の私のように潰れない事を祈るばかりだ……。

 

「星歌ちゃん甘いよ!この世は弱肉強食……。本当に強い者しか生き残れないの!!ましてや野蛮な男子もいるんだから余計にね……!」

 

私の右隣で弱肉強食を説いてるのは、同じく同期の1人の橘はづき。

 

同い年なのに、私の事を敬称で呼んでる変わった子だ。二宮曰くリトル時代の私のピッチングを見て野球を始めたんだとか……。時々私を見る橘の目が据わってるというか、ギラギラしてるというか……。とにかく怖い視線で私を見てくるんだよ。あと男子を目の敵にしてる気がする。

 

「え、えっと……。はづきちゃん、どういう事?」

 

「同期の中でもいずみちゃん、和奈ちゃん、亮子ちゃんはユニフォームをもらってるし、瑞希ちゃんに至っては正捕手だよ!?先を越されたというか、置いていかれたというか……!」

 

まぁ橘の気持ちはわかるけどね。私はまだまだ準備段階だし、本気を出すのは来年以降になるのかな……?

 

「で、でもその点で言えば朱里ちゃんは凄いよね!」

 

「私……?」

 

えっ?私何かしたっけ?何も心当たりがないんですが?

 

「だね!なんたって朱里せんぱいはリトルリーグの世界大会の日本代表選手としてエントリーされてるんだから!」

 

「はい?」

 

今橘がとんでもない事を言った気がするけど、気のせいだよね?

 

「ごめん橘。さっき言った事をもう1回言ってくれない?」

 

「えっ?朱里せんぱいはリトルリーグの世界大会の日本代表選手としてエントリーされて……」

 

はいはい成程成程。聞き間違いじゃなかった……。私の預かり知らぬところで私がとんでもない大舞台の代表選手に捩じ込まれてるんだけど?

 

「……ちょっと電話してくるよ」

 

「う、うん……」

 

「いってらっしゃーい」

 

とりあえず気になる事があるから、六道監督に電話を掛ける事に……。

 

『はーい!どうしたの朱里ちゃん?』

 

「あのですね。私が知らないところで、私がリトルリーグの世界大会の代表に選出されてるんですが、一体どういう……」

 

『ああ……。それについては瑞希ちゃんが詳細を話してくれると思うけど、朱里ちゃんが再び投げられるように色々特訓してて、その成果を出す為に……』

 

「い、一体なんでそんな大きな舞台に出場する事に……?」

 

『私も瑞希ちゃんも、もう少し段階を踏んでからの方が良いと思ってたんだけど、こんな強引な事をしない限り朱里ちゃんが周りに遠慮するからね……』

 

成程……。つまり私の性格が私の首を絞めたって事だね?ははははっ!いや笑えないなこれ……。

 

『でも朱里ちゃんにも事前に言っておけば良かったね。ごめん……』

 

「……まぁ今どう言ったところで、どうにもなりませんし、世界大会を頑張りますよ」

 

『そう言ってもらえるとありがたいよ。世界大会には瑞希ちゃんと和奈ちゃんもいるから、心強いと思う』

 

二宮と清本も選ばれてるのか……。というか二宮は正捕手の座を手に入れつつ、世界大会の代表メンバーに選ばれてるの凄くない?

 

「……聞きたい事は聞けました。ありがとうございます」

 

『世界大会の事で何かあったらまた聞いてね!』

 

とりあえず二宮には呪詛を送っておこう……。




遥「朱里ちゃん!」

朱里「なに?雷轟の出番は世界大会が終わるまでないよ」

遥「酷い!……ってそうじゃなくて、お知らせがあるの!」

朱里「お知らせねぇ……」

遥「たかとさんが書いている球詠の二次創作『詠深の従姉妹はホームラン打者』に三森3姉妹の出演が決定したんだよ!」

朱里「へぇ……。それはなんというか……色々と優遇されてるね彼女達は」

遥「そうなの?確かに三つ子キャラは中々いないし……」

朱里「それもそうだけど、あの3人は川越シニアにとっての初のライバルキャラとして出てたからね」

遥「たかとさんの小説では椿峰の生徒の2年生として出るんだって!」

朱里「椿峰かぁ……。私達の小説では手出ししなかった領域だね」

遥「あれ?確か椿峰に朱里ちゃんと同じシニア出身の子がいなかったっけ……?」

朱里「いるにはいるけど、雷轟が会う事はないよ。キャラ紹介されないレベルで影が薄いし」

遥「そ、そうなんだ……」

朱里「たかとさんが書いている『詠深の従姉妹はホームラン打者』はとても面白い小説ですので、興味がある方は是非読んでいってください」

遥「他にも二宮さんとか、いずみちゃんとか、友沢さんも出てるよ!」

朱里「まだ友沢は出てないんじゃないかな……」

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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