最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 夏大会編 1年目 56

カキーン!!

 

 

非道さんがホームランを打った後、それに続くように和奈さんもホームランを打ちました。

 

「……私に言わせれば、清本のような小柄な打者が洛山の4番に君臨している方が驚きだよ」

 

「和奈さんはリトルとシニアで約6年間4番を打っていましたからね。そこが評価されたのに加えて、恐らく洛山でも力を無自覚に見せ付けたのでしょう」

 

「無自覚に……?」

 

「和奈さん的には基本いつも通りに打っているだけなんですよ。それが如何に難しいかも知らずに……」

 

「だから洛山でも4番を打っている訳か……」

 

『洛山高校は3番非道、4番清本の連続ホームランで新越谷との点差を一気に2点差まで詰めました』

 

『洛山の売りの1つであるホームランが量産されていますね。武田選手のピッチングそのものは悪くなさそうですが、洛山のバッティングがその上をいっています』

 

『これは慎重に立ち回らないと一気に逆転を許してしまいますね』

 

『ですが慎重に行き過ぎると洛山高校の思う壺でしょう。切り替えるなら洛山高校の想定を越える球を武田さんが投げないとコールドゲームになる可能性が非常に高くなります』

 

まさに実況と解説の言う通りの出来事が起ころうとしています。そうならないように新越谷も奮起する事でしょう。どういう結果になろうとも、この試合は間違いなく乱打線になりますね。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

立ち直った武田さんは5番の大豪月さんを空振りに取っている訳ですが……。

 

「相変わらず豪快なスイングだな。大豪月の奴は……」

 

「大振りにも関わらず、隙の見当たらない……。打者としては極力相手にしたくないですね」

 

神童さんの変化球なら抑えられそうではありますが、一点狙いをされると呆気なく打たれるでしょう。和奈さんとはまた違う次元のスラッガーですね。

 

 

ガッ……!

 

 

2球目に投げられたツーシームを詰まらせて、ライト方向へとふらふら飛んでいます。

 

「おいおい……。もしかして入るんじゃないだろうな?」

 

「ライトにいる朱里さんがフェンスによじ登っていますね」

 

 

バシッ!

 

 

『アウト!』

 

なんとか大豪月さんをアウトに出来ましたね。打球を捕った朱里さんからすれば、冷や汗をかくものです。

 

「相変わらず大豪月のパワーはデタラメだな。並の打者なら定位置でアウトだろうに……」

 

「和奈さんも同じような事が出来ますからね。パワーチームと呼ばれる洛山でも和奈さんと大豪月さん……。この2人はその中でも群を抜いています」

 

最早あのようなフライは洛山にとっては日常茶飯事なのでしょう。

 

「2人に次いで非道が入る感じだな。彼女の場合は不気味さが合わさって、私からしたら大豪月や清本よりも相手にしたくない打者だ」

 

「非道さんは洛山では他にいない分析タイプです。前に連合チームで新越谷と戦った時に武田さんと朱里さんの投げる球を1球も振らなかったのもデータを分析して、洛山の人達に伝える為でしょう」

 

基本的に武田さんの球種は全て把握されていると思った方が良いでしょうね。

 

「それで武田は続けざまに打たれた訳だな。こうなってくるとこれから先洛山を抑えるのは難しいかも知れないな」

 

「そうですね。ここからはジャンケンです」

 

先程大豪月さんを打ち取ったようなジャンケン……。洛山に知られていない投手が投げるのならまた話は変わってきそうですが、武田さんや朱里さんレベルでないと通用させるのも難しいでしょう。新越谷は常にジャンケンを強いられています。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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