最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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世界大会開始!~決勝戦まではダイジェスト~

今日から世界大会開始だ。初戦はカナダ代表。

 

「い、いよいよだね……」

 

「やれる事はやったんだし、あとは練習の成果を発揮するだけだよ」

 

「和奈さんは緊張し過ぎです。早いところその緊張を解してしてください」

 

「だ、だって女子選手は私達3人だけなんだよ!?男の子と話すのもまだ緊張するのに……」

 

まぁ清本の言う通り、この日本代表で女子選手は私3人だけ。夏大会の予選を見る限りはもう少し女子選手がいても可笑しくはなかったんだけど……。金原や友沢のように辞退したのかな?

 

「和奈さんは日本代表の4番打者としているのですから、もっと堂々としていてください」

 

「み、瑞希ちゃんが堂々とし過ぎなだけだよ……」

 

確かに二宮は堂々とし過ぎだと思う。

 

(しかし20人いる男子選手を押し退けて清本が4番を任される……っていうのも凄い話だ。小さなスラッガーは伊達ではないって事だね)

 

二宮もスタメンマスクを任されてるし、川越シニアの女子選手はやはり並々ならない。

 

「他人事のような顔をしていますが、朱里さんもリリーフを任されていますよ」

 

「……知ってるよ」

 

日本代表の監督にリリーフ起用を伝えられたからね。今度は事前に知ってるんだよ!

 

『プレイボール!!』

 

さて、私達は世界のリトルチームを相手にどこまで通用するのかな……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっ?やっと試合が始まるね」

 

「やっぱりちょっと早く来過ぎたんじゃないかな?」

 

「マブダチが出る試合は出来るだけ良い席で観たいからね。そうするには早めに来て、良い席を確保するんだよ」

 

「それならチケットを買った方が……」

 

「ええ~?それだとお金がもったいないじゃん」

 

「リリってお金持ちなのに、結構ケチだよね……」

 

「失礼な。使い道を選んでいるだけだよ」

 

「あ、あの……。彼方先輩、リリ先輩、本当に私が来ても良かったんですか?」

 

「何言ってるのさ。決勝戦で当たる相手の研究は早いに越した事はないんだよ?」

 

「そうだね。よく見ておいた方が良いよ。日本代表の試合を……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本代表はカナダ代表を相手に、4対2とリードしている。

 

色々と原因はあるけど、1番大きいのは清本のホームランだよね。

 

「先制点を取られた時はどうなるかと思ったよ……」

 

「カナダ代表は守備力に特化したチームに仕上げていましたから、点の取り合いは難しいと判断しましたが……」

 

「そこに清本のホームランが突き刺さった訳だね」

 

「はい。やはり和奈さんの力は本物でしたね」

 

清本は2回表と、4回表にそれぞれホームランを放っている(2打席目はツーランホームラン)。それがカナダ代表には予想外だったようで、先発投手が崩れ始め、それに漬け込み駄目押しに1点を追加した……という流れだ。

 

「朱里さん、出番ですよ」

 

「うん。肩も暖まってるし、準備万端だよ」

 

6回裏。私はリリーフとしてカナダ代表を抑えに行く……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……凄いですね。日本代表」

 

「これは想像以上だね。瑞希ちゃんと和奈ちゃんの尽力が大きい」

 

「清本さん凄いよね。あんなに小さい体なのに、それに似合わない長距離砲だもん」

 

「あれは男子選手にも負けてないどころか、日本代表の打線を頭1つ以上抜けてるよ。生粋のスラッガーだ」

 

「これはアメリカ代表も負けてはいられませんね……!」

 

「わっ!火が点いた!?」

 

「そして……日本代表は真打ちの登場だね」

 

「朱里ちゃんだ!」

 

「彼女も知り合いなんですか?」

 

「マブダチだよ!」

 

「私は朱里ちゃんの方に色々と縁があって……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

さ、三振に抑える事が出来た……!

 

『ゲームセット!!』

 

ほ、本当に私のピッチングがカナダ代表の選手達に通じた……!?

 

「とりあえずは初戦突破出来ましたね」

 

「ほ、本当に私が抑えたんだよね?夢じゃないんだよね!?」

 

「紛う事なき現実ですので、落ち着いてください」

 

(しかし朱里さんの成長は想定以上ですね。正直余程の事がない限りは打たれる事がありませんが……)

 

「でもまだ初戦だし、これから先の事を考えると、受かれる訳にもいかないよね……?」

 

(……まぁこれを朱里さんに伝える必要はありませんね。そのまま気を引き締めてもらいましょう)

 

なんか二宮が暖かい目で見てるんだけど、気のせいかな……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

「…………」

 

「カナダ代表をあっさりと抑えちゃったよ……」

 

「そう……ですね」

 

「うーん!朱里ちゃんを見てたら、私も投げ込みたくなったよ!ちょっと行ってくる!」

 

「オーバーワークは禁物だよー」

 

「か、彼方先輩、行っちゃいましたね……」

 

「元気があるのは良い事だよ」

 

(しかし朱里ちゃんのピッチングがここまでとは思わなかったな。彼方が『あれ』を朱里ちゃんに伝授したのはあの時にわかってたけど、まさかここまでとはね……)

 

「これは数年連続で優勝し続けたアメリカ代表もいよいよ敗北の危機なんじゃないの?」

 

「……そうはさせませんよ。私達アメリカ代表は負けません」

 

(こっちもこっちで元気だな~)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本代表は順調に勝ち続けて、決勝戦……アメリカ代表との試合を迎える……!

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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