私達日本代表は順調に勝ち続けて、遂に決勝戦……。
「ま、まさか決勝戦まで勝ち進めるなんて……」
「朱里ちゃんのピッチングが大きい気がする。打者全員を三振にしてたし……」
「二宮のリードありきな気もするけど……」
「私はほとんど何もしてませんよ。正真正銘朱里さんの実力です」
良いの?そんなに持ち上げちゃって良いの?リトル時代に変に自信過剰になっちゃった結果、とある打者にコテンパンにされたあの頃と同じ末路を辿っちゃうよ?
「あの時は割と特例だと思うけど……。朱里ちゃんのせいじゃないよ」
「天狗にならないのは良い事ですが、自信がなさ過ぎるのも問題です。この試合に勝って、朱里さんには自信を付けてもらいます」
「無茶苦茶言うね……」
そもそもアメリカ代表ってかなりのパワーチームじゃん!当たればホームランになるレベルの打球をバンバン飛ばしてくるじゃん!それでいてコースの見極めも出来るって反則だと私は思うんだよ……。
「そろそろ試合開始ですね。今日は朱里さんが先発ですので、完投目指して頑張ってください」
「最後に7イニング投げたのっていつぶりなんだろ……」
右肩を壊す前だから、直近でも1年半近く前だよね?大丈夫なのかな……?
「まさか日本代表とアメリカ代表の試合が実現するなんて……。しかも決勝戦だよ!」
「中々面白い流れだよね。漫画1冊書けそう」
「結局リリは誰を応援するの?」
「日本代表だと朱里ちゃん、瑞希ちゃん、和奈ちゃん。アメリカ代表は……」
「ちょっ、そんな露骨に日本代表を贔屓しちゃって大丈夫なの!?ここ一応アメリカ代表を応援する側の席なんだけど……」
「まぁそんなに大声出す訳じゃないし、ここにいる大半は日本語がわからない人だから、心配いらないよ」
「本当に大丈夫かなぁ……」
ズバンッ!
『ストライク!バッターアウト!!』
「ふぅ……」
な、なんとか三者凡退に抑えられた……。
「お疲れ様です。この調子で頑張っていきましょう」
「そうだね……」
二宮が平然としていると、私もそれに釣られて落ち着きが出てくる。不思議だね。
「あ、あと6イニング……」
「まぁ清本はまだ緊張が溶け切ってないけど……」
「しっかりしてください和奈さん。2回表は和奈さんの打順からですよ」
「う、うん……!」
あと清本が私よりも緊張しているから、私が落ち着けたとも言える。ありがとう清本!
(でも二宮のお陰とはいえ、なんだか調子が良い……。もしかして本当に私が世界一に……?)
いや、慢心は駄目だ。最後の最後まで気を引き締めないと……!
そして2回裏。アメリカ代表の4番打者と相見える……!
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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