私達川越シニアは激戦を勝ち抜き、決勝戦進出を果たした。
「決勝戦の相手は西武シニアだよ!」
「またかぁ……」
「最早恒例ですね……」
決勝戦の相手が西武シニアだとわかった瞬間、2年生が溜め息を吐いていた。
どうやら川越シニアと西武シニアはここ4年は必ず決勝戦で当たる事になっているらしく、2年生の人達からすれば、夏秋合わせてもう4度目となっている。
「川越シニア的には因縁の対決みたいだけど、ここで勝って春の全国大会に進むよ!」
『はいっ!!』
ちなみに対西武シニアの成績は現在5勝3敗と私達川越シニアが勝ち越している。このまま差を付けたいところだけど……?
「先発は羽矢ちゃんで行くからね!」
「な、なんで私が……」
決勝戦の先発投手は一ノ瀬さんで、私はベンチにて応援。というか一ノ瀬さんはエースなんだから、そんな嫌そうにしないでください……。
オーダーは1回戦とほぼ同じで1番に金原、3番に友沢、4番に清本、5番に高橋さん、8番に二宮が入り、先発の一ノ瀬さんが9番に入る。
(チームとしては因縁のある試合みたいだけど私にとっては初めて戦う相手……!)
今日の試合で私の出番があるかはわからないけど、もしも投げる事になったら張り切って投げるとしよう……!
所変わって、西武シニア。
「決勝戦の相手は川越シニアだ。1年生にとっては余り馴染みがないかも知れないが、私達西武シニアにとっては因縁の相手となる……。絶対に勝つぞ!」
『おおっ!!』
西武シニアの監督の発言に気合いを入れる西武シニア一同。川越シニアに比べて男子選手の数が圧倒的に多いので、チーム全体の雄々しさが違う。
「川越シニアが相手か……。私達にとっても不足なしだな」
「うん……。私達を選んでくれた監督の為にも、勝たなきゃね。この決勝戦……!」
「夏に続いて秋大会まで1年生の自分を選んでくれた……。絶対に期待に応えるッス!!」
そんな中シニアの数少ない女子選手である滝本蓮、久方梨花、火野勇子は特にやる気を出している。チームでたった3人の女子選手である故に、この3人の結束力は高く、実力も男子選手に負けないくらいだ。
「ひとまずは夏大会の借りを返さなきゃな」
「でも川越ってとっても選手層が厚いよね。女子選手が何人も選ばれてるって……」
「夏は一ノ瀬にやられた……。この決勝戦で登板してくるかはわからないが、もしも一ノ瀬が投げてくるなら、今度こそあいつの変化球を打ち砕いてやる」
「蓮先輩ならきっと出来るッス!」
「わ、私は出番あるかなぁ……?」
「梨花も夏と秋でかなり活躍しているし、監督も決勝戦では先発を任せたいと言っている」
「そ、そうなんだ……。それなら頑張らなきゃ……だよね?」
この女子3人が決勝戦にて川越シニアを苦しめる存在になるかどうか……。それは決勝戦にならないとわからない……。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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