最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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西武シニア①

今日は決勝戦。西武シニアとの試合の日だ。

 

「ああ、人が多い。投げたくない……」

 

「決勝戦ともなると、観客数が段違いですからね……」

 

今日の先発投手の一ノ瀬さんが観客の多さに嘆き、高橋さんが一ノ瀬さんを宥めている。この2人、案外良いコンビなのかも……。

 

「嘆いている暇はありませんよ。気を紛らわす為にも投球練習をしましょう」

 

「それで気が晴れる気がしないよ……」

 

二宮が強引に一ノ瀬さんを連れて行き、一ノ瀬さんはブツブツ言いながらも二宮に引っ張られるままにしていた。

 

「朱里せんぱーい!頑張ってくださーい!!」

 

「せ、星歌達の分も応援してるよ!」

 

観客席からは自チームの橘と渡辺の応援が。頼もしいけど、橘の声量がね……。

 

「朱里ってばあの2人に懐かれてるねぇ☆」

 

「まぁ私今日は投げないんだけどね……」

 

余程の事がない限りは一ノ瀬さんと、もう1人の男子投手の2人に任せる予定だからね。西武シニア相手は夏も一ノ瀬さんが投げていて、そこでは一ノ瀬さんが被安打5、失点1とかなりの好成績を残している。今回も同様に行くかどうか……。

 

(多分西武シニアには一ノ瀬さんの球種はバレているだろうから、そこで一ノ瀬さんと二宮のバッテリーがどうするかも大事になってくる……と思う)

 

二宮のリードにもある程度は掛かっているけど、二宮ならそんな心配はするだけ無駄だろうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ショート!」

 

 

カンッ!

 

 

今私達は西武シニアのシートノックを見ている。

 

 

バシッ!

 

 

「良いぞ!次!!」

 

「やっぱ夏よりも守備が堅くなってるや……」

 

「それに夏にも出てた3人の女子選手も上手くなってる……」

 

女子選手が比較的多い川越シニアに対して、西武シニアの女子選手は3人だけ……。滝本さん、久方さん、火野さんの3人は夏の大会でも大活躍していたんだよね。

 

「中でも警戒した方が良いのは数多くの男子選手を押さえて4番に君臨している滝本さんだよね……」

 

「いやいや、1番を打ってた火野さんも見といた方が良いんじゃない?この試合でも多分1番だろうし……」

 

清本と金原はそれぞれ4番の滝本さんと、1番の火野さんを注目している。私としては2年生でエースに昇格した久方さんも警戒対象なんだけどね。一ノ瀬さんとはまた違った感じの投手なんだよね。

 

「強豪西武シニアで生き残ってる女子選手……という事で滝本さん、火野さん、久方さんの3人はやはり警戒してしまいますね」

 

「特に火野さんに至っては1年生なんだよね?それで男子選手と並ぶ程の実力を持つなんて……」

 

「それに関しては私達川越シニアが言える事ではありませんけどね……」

 

それはそう。高橋さんが言うように、私達川越シニアはレギュラー20人中9人が女子で、シニア全体を見ても、6:4の割合で男子の方が僅かに多いけど、それでも全体の4割は女子選手なんだよね。もしかして野球女子=川越シニアって方程式が出来上がってない?

 

「もうすぐプレイボールだよ!頑張ってね!!」

 

『はいっ!!』

 

川越シニアの因縁……西武シニアとの勝負は果たしてどうなるのか……。私はベンチで精一杯応援しよう。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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