今日は雷轟に誘われて、雷轟が通っている中学校……松原中学の文化祭に足を運んでいる。
「朱里ちゃーん!こっちこっち!!」
「お待たせ」
全国大会に向けて練習しなくちゃな時期なんだけど、たまには息抜きをしないといけない……と金原からのお達しなので、偶然にも文化祭が近日にあった松原中学へと雷轟に招待された訳だ。
「……ところで雷轟のクラスでは何かやってるの?」
今の雷轟の格好を見ると私服ではなく、執事服……のような衣装を身に纏っていた。
「私達はね……男装喫茶店だよ!私達の学校は女子中(という設定に)だから、こういうのが人気出るんだって!」
「そ、そうなんだ……」
「ちなみに来年はメイド喫茶をするって息巻いてたから、その子と同じクラスになったら多分メイド喫茶になると思うよ」
既に来年の出し物について決定してるんだ……。
「それじゃあ朱里ちゃん、私達のクラスに行くよっ!」
「わっ!?ちょっ、腕を引っ張らないで……!」
私は雷轟に強引連れて行かれ、雷轟のいる男装喫茶店とやらの客になる事が決定した……。
……で、雷轟のクラスの喫茶店に到着。
「……思った以上に本格的だね」
「でしょでしょ!?」
テ、テンション高いなぁ……。
「あれー?遥、お客さん連れて来たのー?」
「うん!朱里ちゃんだよ!」
いや、いきなり朱里ちゃんだよって言われても、伝わらないでしょ……。
「ああ!貴女がいつも遥が言ってた朱里ちゃんですね!?」
「えっ……?」
どうやら朱里ちゃんだよで伝わったらしい。いつも言ってたって……。一体雷轟は私の何を伝えてるんですかね?
「私は遥のクラスメイトの最中(さいちゅう)と言います。皆からはモナカって呼ばれてます!」
「は、はぁ……。早川朱里です?」
……って言っても私の事知ってるっぽいんだよね。どうやらこの最中さんがこのクラスの出し物を決めた張本人らしい。
「遥からはいつもやれ朱里ちゃんがーとか、毎日耳タコレベルで話を聞いてますけど、今日は早川さんから見た遥の印象だったりを話してくれると嬉しいです!」
「わ、私から見た雷轟の印象……?」
「モナカちゃん!今は仕事しないと!」
「さっきまで外にほっつき歩いていた遥がそれを言うのかね……。失礼致しました。ご注文は如何なさいますか?」
切り替え早っ!急に仕事モードになるじゃん。というか雷轟はさっきまでサボってたの……?
「え、えっと……。アイスコーヒー1つ」
「畏まりました。砂糖とミルクはおいくつご利用ですか?」
「なしで大丈夫です」
「他にご注文はございますか?」
これから食べ歩きする事も考えると……。
「……以上で大丈夫です」
「畏まりました。アイスコーヒー1つお願いしまーす!」
『合点!!』
……なんか喫茶店からは到底聞けない返事を聞いた気がするのはきっと気のせいだろう。
「あっ、遥?もう少ししたら私と一緒に休憩だからね」
「本当に!?」
「だから早川さんに良い仕事を見せてあげてね」
「合点!!」
気のせいじゃなかった。普通に合点って言ってたわ。
その後休憩時間までの雷轟は接客に尽力を注いでいた。なんか看板娘ばりの人気だったなぁ……。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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