雷轟と最中さんの休憩時間にになり、私に文化祭の案内をしたいと名乗り出た2人が私の前をトコトコと歩く。
「朱里ちゃん、何か見たいものはある!?それとも何か食べたい!?」
「さっきコーヒー飲んだばかりだから、まだ食事は良いかな……。それよりも他はどんな出し物があるの?」
「えっとね……」
この学校のクラスは1学年5クラスで合計15クラスと、10程の部活が文化祭の模擬店やら、アトラクション?やらを経営しているようだ。雷轟からもらったパンフレットによると……。
(お化け屋敷、射的、輪投げ、くじ引き、お化け屋敷、スーパーボール救い、お化け屋敷、お化け屋敷、お化け屋敷……って、お化け屋敷が多くない?)
模擬店の方はたこ焼き屋、クレープ屋、焼きそば屋、フライドポテト屋、お化け焼き屋等々……ここでもお化けなの!?どんだけお化け好きなんだよ……。
「……なんかオススメはある?」
「私のオススメはお化け屋敷だよ!モナカちゃんは?」
「そうだね~。色々あるけど、やっぱりお化け屋敷かな」
……2人の発言の違いがわからない私が悪いのかな?どこのお化け屋敷がオススメなの?
「……とりあえずお化け屋敷を回ろうか」
「うんっ!」
「そうだね」
結局どこのお化け屋敷を回れば良いのかわからないので、片っ端から回る事にした。今日はお化け屋敷デーだね……。
「どのお化け屋敷も結構凝ってたね~」
「そうだね。特に運動部が考えたのはレベルが高かった……」
5つのお化け屋敷はどれも中学レベルにしてはかなり凝ってたと思う。ちなみに1年生フロアに1つ、2年生フロアに1つ、3年生フロアに1つ、文化部のフロアに1つ、運動部のフロアに1つとかなり場所がバラけていたので、回るのにかなり時間が掛かった……。
「朱里ちゃんも、モナカちゃんも、よく堂々と歩けるよね。私なんかずっと2人にしがみついてたのに……」
「遥ってば怖がりだね~。そんなんでよく早川さんにお化け屋敷を進めたよね?」
「だってこの学校の文化祭はお化け屋敷に力を入れてるんだよ!?どんなに怖くても見なきゃ損だよ!!」
そんな力説をしている雷轟はずっと私と最中さんのような後ろで怖がっていた。ちなみに至近距離から雷轟の叫び声を聞いて、耳がキンキンしている……。
「怖いもの見たさも程々にね」
「はーい……」
学校では最中さんが雷轟の保護者ポジションになってるっぽいね。
「そんな早川さんには高校で遥の保護者ポジションを献上しますっ!」
「いらない……」
「朱里ちゃん酷いっ!?」
だって雷轟を学校までお守りをするのはごめんだよ?シニアの休日だけでいっぱいいっぱいだよ。
「でも朱里ちゃんなら全国の野球強豪校からスカウトが来るんじゃないの?」
「うーん……。正直スカウトに応じるつもりはないんだよね」
「そうなの?」
「自分の目と足で行く高校を決めるかな。手の空いた日に高校見学とかして」
野球は好きだけど、県外とかごめんだよ。
「あっ、連絡が来てる……。遥、私達の休憩が終わったら、そのまま講堂に集合だって」
「了解!今日はもう喫茶店の方は良いのかな?」
「今日が2日目だし、遥はウチのクラスの看板娘だけど、あっちの方に集中してほしい……だってさ」
あっちの方?
「あの、雷轟達は今から何をやるの?」
「秘密っ!強いて言うなら、文化祭ならではお祭り企画だよ♪」
な、なんか怪しい笑み……。
「じゃあ私は今から講堂に行くね。朱里ちゃん、講堂の目玉企画は16時からだからね!」
そう言って雷轟は走り去って行った……。元気だね。
「……私も遥を追い掛けて行くかな。またね早川さん」
最中さんも雷轟を追い掛ける為に走り去って行った。結構足速いね……。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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