最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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松原中学③

雷轟達の言う講堂の目玉企画とやらの時間である16時までまだ時間があるので、私は適当にブラブラする事に。そして辿り着いた先は……。

 

「グラウンド……」

 

息抜きに来た筈なのに、なんだかんだ行き着く先は野球と縁深い場所だ。年がら年中野球の事を考えてる気がする……。もしかしなくても私って野球馬鹿?

 

(……いやいや、適当に歩いただけだよね。気のせい気のせい)

 

それに今このグラウンドは文化祭の影響で模擬店が数店並んでるし、私はそれを見に来たと言っても過言じゃないね。だからこうしてピッチャーマウンドを通るのも必然的……。

 

(結構作り込まれたマウンド……。ここで投げてる子は相当な野球好きなんだね……)

 

 

ドンッ!

 

 

「わっ……!」

 

ヤバ……。余所見してて、誰かにぶつかっちゃったよ。オマケに尻餅ついちゃったし……。

 

「す、すみません。大丈夫ですか?」

 

「は、はい。大丈夫です……」

 

尻餅をついちゃったけど、これは余所見してた私が悪いし、仕方ない。

 

「立てますか?手を貸します!」

 

「ありがとうございます」

 

余所見していた私に手を差し伸べてくれるなんて良い人だね。

 

「………!」

 

「………?」

 

ぶつかった相手の手を取ると、私はある事に気付く。

 

(この人の手……かなり投げ込んでる。投手なのかな?もしかしてここの野球部の人?)

 

その人、手は投げ込みで出来たマメがあった。手入れもキチンとしてるけど、それに負けてないくらいに固くなっていた。

 

「あっ、すみません……」

 

「いえいえ!文化祭、楽しんでくださいね!」

 

そう言って彼女は走って行った。急いでいたみたいだけど、このグラウンドに何か用でもあったのかな?

 

(野球を続けていたら、いつかはあの人とも対戦する事になるのかな……?)

 

手に取った右手の固さでわかるのは相当投げ込んでいる事と、決め球は恐らくカーブ系だという事……。多分ここの野球部の人だろう。シニアでは当たらないにせよ、高校野球の対戦相手になる可能性がある。

 

(二宮は既に高校に向けて情報を集めているみたいだし、私も見習って、ある程度の情報収集くらいはしておいた方が良いのかもね……)

 

それがいつか役に立つかも知れないし、まずは埼玉県内の有力な高校から調べてみようかな……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(文化祭なのに、思わずグラウンドに寄っちゃったな……。学校に来るとついついグラウンドに足を運んじゃうんだよね)

 

「ヨミー!早く行くよー!」

 

「うんっ!」

 

(そういえばさっきぶつかった人……大丈夫かな?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

16時が近くなったので、私は講堂に足を運ぶ。中は既に客席の半分くらいが埋まっている……。

 

(こ、ここで何が行われるのかな……?)

 

まぁ大体予測は出来るけどね。そう思って壇上を見てみると、雷轟がギターを持ってステージへ上がっていた。なんで……?

 

雷轟達の即席バンドはこの文化祭の目玉企画と呼ばれるだけあって、最高潮の盛り上がりを見せていたのは言うまでもない事である……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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