最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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秋葉原

3月某日。今日から全国大会だ。

 

シニアの全国大会は東京で行われるようで、私達川越シニアは東京まで足を運んでいる。ちなみに球場は秋葉原の近くだ。

 

「あーきはーばらーっ!!」

 

「急に叫んでどうしたの橘……?」

 

「なんかアキバってテンション上がりません!?もうワクワクが止まらないっ!!」

 

「はづきの気持ちもわかるけどね。アタシはどっちかと言えば池袋の方が好きだけど、東京ってなんか未開の地っぽいしね☆」

 

そういうものなのかな……?そんな感情を余り抱かない私が可笑しいのかもだけど。ちなみに池袋に対しても特にテンションが上がったりはしない。

 

「はづきさんはオタク寄りの人間ですからね。『オタクの聖地』とも呼ばれる秋葉原がシニアの全国大会の開催地と聞いてからこの日を楽しみにしていたみたいです」

 

「オタクじゃなくともテンションは上がると思うんだよ!だって日本の中心に来た気分になるじゃん!」

 

どうやら橘は東京が日本の中心だからという理由でテンションが上がっているみたいだ。……日本の中心って東京だったっけ?

 

「でもはづきちゃんって急にベンチ入りしたし、監督からはかなり期待されてるんじゃないかな……?」

 

清本の言うように、橘は年明けの練習から2ヶ月奮起し、その結果なんとベンチ入りしたのだ。

 

「大晦日の悔しさをバネに頑張った甲斐があったよ!これで朱里せんぱいにも1歩近付けた!!」

 

「まだ大晦日の出来事を根に持ってるんだね……」

 

まぁくだらない理由みたいだけど、どうあれベンチ入りした実力は本物だし、期待はして良いのかもね。

 

「よーし!開会式は明日だし、今日はアキバ廻りしちゃうぞーっ!!」

 

「確かに監督は今日のところは自由行動って言ってたけど、余り遅くならないように……ってもういない!?」

 

橘が遅くならないように注意しようとしたけど、もう橘の姿はそこにはなかった……。

 

「じゃあアタシは池袋の方に行ってみようかな。貯めてたお小遣いとお年玉が火を吹くよ☆」

 

「む、無駄遣いは程々にね……」

 

普段はストッパーの金原もどうやら東京の空気に当てられたらしく、早足で去って行った。その走力を試合で活かしてほしいものだよ。

 

「私達はどうしよっか……?」

 

「私はとりあえず宿舎に行きます。和奈さんと朱里さんはどうしますか?」

 

「わ、私は瑞希ちゃんに着いて行こうかな……?東京って人が多くて、ちょっと酔いそうだし……」

 

清本はいつまで人見知りスキルを発動してるのかな。私達川越シニアの4番なんだから、もっと胸を張ってほしい。

 

「……私も宿舎に着いて行くよ。橘や金原程東京に興味もないしね」

 

そういえばフロイスさんに川越シニアが全国大会出場の報告を兼ねて連絡したら、応援に行くと言っていたそうだ。どうやら近くに旅行しに来ていたみたい。

 

「全国大会……。私達はどこまで勝てるのかな?」

 

「無論目指すは優勝です。負けるつもりはありません」

 

「夏は渋谷シニアに負けたし、チームとしてはリベンジを果たしたいところではあるんだけど……」

 

渋谷シニアって全員がかなり手強いんだもの。男女揃って化物しかいないもん。私とか、一ノ瀬さんの球が通用するのかな……?

 

(……なんて、グダグダ考えても仕方ない。賽は投げられたんだ。私達は私達の全力をこの大会で尽くすのみ)

 

1戦でも多く勝ち、目指すは優勝だ……!

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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