フロイスさんとの話を続けている内に、こんな話題が出て来た。
「そういえばフロイスさんが日本で警戒している選手は既に調べているのですか?」
切り出したのは二宮だ。もちろん私もそれが気になっている。
「んー?そうだねぇ。まずは川越シニアにいる朱里ちゃん、瑞希ちゃん、和奈ちゃん、一ノ瀬さん、そして新たに橘ちゃんを追加だね」
フロイスさんが挙げた川越シニアの中には私がいた。私はそんな警戒するような選手じゃないと思うんだけど……。いや、それよりも金原や友沢がいない?高橋さんもいないし……。
「他にも川越シニアでレギュラー入りしている女子選手はいるんですけど……」
「ああー、あの子達は逸材だね。でもそれは逸材止まり……。それ以上先には行けないよ」
妖艶に微笑むフロイスさん。なんか雰囲気あるな……。それに逸材よりも上?逸材の何が駄目なのか、私にはよくわからない。フロイスさんには何が見えてるの……?
「……で、話を戻すと、他のシニアだと舞鶴シニアの三本松さん、網走シニアの四条さん、宍粟シニアの五十嵐さん、館山シニアの六本木さん、横浜シニアの九十九さんと嶋田さん、渋谷シニアの十文字さん。主に挙がるのはこのくらいかな?」
結構具体的に挙がったな……。というか知ってる人もいたんだけど!?
「嶋田さんって……?」
「おや?朱里ちゃんは横浜シニアの嶋田飛鳥をご存じで?」
「嶋田さんは私達と同じ川越リトル出身の先輩です」
「ふーん?それはまた面白い縁だねぇ。まぁその辺りは聞かないでおくよ」
なんかフロイスさんに気を遣われた気がする……。
「それはさておき、私が言った選手達は朱里ちゃん、和奈ちゃん、橘ちゃんと嶋田さんを除けば、苗字に漢数字が入ってるんだよね。中々ユニークな字面だよね」
一ノ瀬さん、二宮、三本松、四条、五十嵐、六本木、九十九と漢字の1~6と、9、10が入ってるけど、そんなフロイスさんが食い付く程なのかな……?
「この中にはまだ7と8がいないのか……。じゃあこの先7と8の苗字が入ってる選手(出来れば女子選手が望ましい)が日本全国のシニアのどこかに入った瞬間、私は名付けよう……選ばれし数字の選手達(ナンバーズ)と!!」
(に、二宮……。フロイスさんは一体何の話をしてるの?)
(フロイスさんが警戒している選手達の中の大半が漢数字を使われた苗字の選手が多いので、その選手達の敬称を付けたみたいですね。どうやら私もその中に入っていますが……)
よくわからないけど、フロイスさんが楽しそうで何よりだと思う。
「じゃあそろそろ私は宿に戻るかな……っと」
「この辺りに滞在してるんですか?」
「まぁ今は夏休み期間だからね。もっと日本をEnjoyするさ!じゃあね~♪」
軽快なステップでフロイスさんは去って行った。
(それにしても選ばれし数字の選手達(ナンバーズ)か……)
名付けた経緯はともかく、フロイスさんの挙げた選手達は男子選手を凌駕するような実力者ばかり……。最大限の警戒が必要なのは確かだね。彼女達に私が投げる可能性もあるだろうし、気合い入れていかないとね……!
フロイスさんが名付けた数字の選手達(ナンバーズ)という呼称と、それに該当する選手達が全国的に有名となり、数字の選手達(ナンバーズ)という呼称が真実となり、全国的に広まっていくのは……今から2年くらい後の話だ。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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