最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

952 / 1797
VS渋谷シニア①

『よろしくお願いします!!』

 

整列と挨拶が終わり、いよいよ試合開始。私達は先攻だ……。

 

「それじゃあ行ってくるね☆」

 

「いずみちゃんガンバ!」

 

打席に向かう金原を橘がいの一番に応援。この2人は仲が良いね……。

 

「…………」

 

(川越シニアは夏も決勝戦で当たった相手……。1番の金原と3番の友沢は夏と同じに対して、夏で4番にいた高橋が5番に降格していて、4番の清本、7番の早川、8番の二宮は世界大会の方に行っていたのか、夏大会にはいなかった……。清本と二宮は秋大会とこの全国大会でも結果を残しているし、早川はエース級の活躍を見せている。それがこの試合では一ノ瀬と早川の両採用となると、ウチを相手に隙を見て一ノ瀬と早川を使い分ける戦術っぽいな)

 

「よろしくお願いしまーす☆」

 

(……まぁ今は目の前の打者に集中するかな。どんな相手でもいつも通り。いつも通りが通用しなくなれば、別のプランを練る必要があるけど、それも別に今じゃなくて良い)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

初球は低めのストレート。ギリギリのコースだからか、初球打ちが多い金原が手を出さなかった……。

 

「制球もあるねあの投手……」

 

「2~5番手の投手の実力はほぼほぼ変わりません。全て疲れや風向き等でひっくり返るレベルです」

 

それって実力としては全く同じと言っても過言じゃないよね?投手タイプが違うくらいしか差がないよね?

 

 

カンッ!

 

 

『ファール!』

 

「いずみちゃんが当てた!」

 

「流石は川越シニアの切り込み隊長!!」

 

金原にとっては決して打てない球って訳じゃない。だから早めに打っておきたいけど……。

 

(流石に同じコースは通用しないか……。金原と得意コースは主に外角低め……特にコースギリギリのところだ。それなら……!)

 

ツーナッシング。3球目に投げられたのは……。

 

「外角低め!」

 

「いずみちゃんの得意コースだ!」

 

しかも更に金原が得意としているコースギリギリ……!

 

(よっし!これ打って繋ごっと☆)

 

(……掛かった!)

 

「えっ!?」

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

「嘘……」

 

「いずみちゃんが空振り……!?」

 

3球目に投げられたのはスライダー。今日の先発投手は左投げだから、スライダーなら外に逃げる球になるから、完全なボール球になるんだけど……。

 

「いずみさんの打撃スタイルを完璧に対策されていますね」

 

「どういう事!?」

 

「今投げている投手の持ち球はスライダーの他にもシュート、シンカー、カーブと一ノ瀬さんと似た球種の持ち主です。そしていずみさんなら仮にあの投手が投げたのがシュートとシンカーなら、強引に当てて内野安打にするでしょう。いずみさんはそういう打者です」

 

(だから強引に、外のコースから更に外へと逃がす変化球を投げさせた……。そうする事で金原からは空振りが取れるからね。ツーナッシングなら尚更だ)

 

相手の打撃スタイルを徹底的に考察し、多種多様の対策で打者を翻弄させる……。素直な打者には捻くれたリードを、捻くれた打者には素直なリードを行う事によって、打者は思うように打てなくなる……。

 

「……少なくとも今の私には到底出来ないようなリードを十文字さんはします」

 

二宮がそこまで言う選手って本当にヤバいんじゃないの……!?

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

  • 見たい
  • 見たくない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。