最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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親睦会?⑤

「では始めます。まずはファーストから……」

 

 

カンッ!

 

 

「よっ……!」

 

 

バシッ!シュッ!

 

 

ファーストにいた清本は二宮が放った打球をノーバウンドで捕球し、そのまま二宮に軽く投げる。軽く投げたとは言え、素手でボールを取るのは少しびっくりしたのは内緒の話だ。

 

「次はセカンドです」

 

 

カンッ!

 

 

次に初野がいるセカンド。正面のライナーではなく、ややファースト寄りに飛んだ打球。初野はそれに対して素早く打球が自分の正面に来る位置まで移動して……。

 

 

バシッ!

 

 

「よしっ!」

 

無事に捕球した。相変わらず無駄の少ない動きだね。如何に安定して打球が捕れるか……。それがセカンドに求められる守備の1つだ。

 

(多分今シニアにいるメインがセカンドの選手で1番守備に長けているのは初野なんだよね……)

 

しかしそれでも初野が最短でレギュラーを獲得するのは不可能だと思う。守備だけが上手くても意味がない。それは初野自身もわかっている。問題は守備方面以外の強化……。この3年間で打撃もなんとかしないと、ギリギリまで試合に出場出来ない……なんて事にもなりかねない。

 

(男子よりも良い動きしてるし、リトル時代からの後輩だし、監督からチャンスを与えるように言うべき……?)

 

いや、そこまでするのは流石に過干渉か……。まぁ初野は芯の強い子だし、案外私が心配する必要はないのかもね。

 

「どんどん行きますよ」

 

それからもノッカー二宮の正確なノックによって、私達の捕球力は少し上昇した……と思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからも様々な基礎練習を行っている内に、辺りは既に暗くなっていた。

 

「……今日はここまでにしましょうか」

 

二宮の発言と同時にここにいるほぼ全員がへたり込んだ。もちろん私も含める。つ、疲れた……。

 

(二宮が計画した今日の練習……砂浜ランニング、ノック、素振り、トスバッティング、内野の連携練習、外野からの送球練習等々……。途中休憩もあったとは言え、これは滅茶苦茶ハードだよ)

 

「つ、疲れた~!」

 

「普段の練習じゃ出来ない事もやってたからね……」

 

「特に内野の連携練習と、外野からの送球練習はポジション関係なしにやったから、動きがぎこちなかったりしたし……」

 

「でもなんでポジション関係なしにやるんだろうね……?」

 

後輩達が地面に座りながらそのような話をしていた。ポジション関係なしの守備練習については今後のコンバートも含まれていると思われる。

 

「成程……。彼女の場合は……ですね」

 

平然とメモをしている二宮。恐らくそのメモが監督のところに行き渡るんだろうなぁ……。

 

(というか平然とし過ぎでしょ!?私達かなりしんどい思いしてるんだよ!?)

 

二宮の他にもう1人……清本が自主的に素振りをしていた。このチビッコンビの無尽蔵のスタミナは見習うべきなのかもね……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ~あ!今日は疲れた……」

 

「ゆっくり休んで、明日に備えたいね……」

 

ほぼ大半がグッタリとしている状態で歩いている。宛らゾンビの如し……。

 

「あれ?あそこに誰かいるよ?」

 

橘が指した方向には独特な雰囲気の女性が……。

 

「ハローブンブ……」

 

「それ以上は問題発言ですよ」

 

二宮に発言制止された彼女はどこか二宮に似ている……。もしかしてこの人が二宮の姉って事……?

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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