それからも私達は様々なゲーム大会を行った。
まずはポケモン。
「リザX一点読みのムーブを決めるしかない……!」
「ご、ごめんねはづきちゃん?」
「メガ先はまさかのYでした……」
「あーあ。はづきってば燃え尽きてるよ……」
清本と橘がUSUMで対戦している傍らで、私達は剣盾で対戦したり、ポケモンを育成している訳なんだけど……。
「そういえばもうすぐで追加DLCですね。先輩方はもう予約を済ませてるんですか?」
「一応ね。野球の息抜きがてらにやるんだけど、存外はまっちゃって……」
特に育成とか、対人戦とか……。育成の方は監督は普段こういう選手を育てたいのかな……って考えちゃったり、対人戦は読み合いがかなりシビアだったりする。そのせいで時々息抜きが息抜きじゃなくなっちゃうよ……。
「わかります!ポケモンってかなり奥が深いゲームですよね!」
「それでも私達のメインは野球ですので、程々にしてくださいね」
「その程々でレート2000越えは中々出来ないんだよなぁ……」
二宮は最終順位一桁を何度も取った実力者だったり、Nさんに至っては最終1位も数度取っている。私にはその域への到達は難しいよ……。
「ちなみにー?百瀬ちゃん達は過去レートの最高はどれくらいー?」
「えっと……。剣盾はまだまだ拙いですけど、USUMだと2100前後ですね。3人は?」
「私達もその付近だと思うけど……」
「い、1番高いのって確か……」
「2100代の後半まで行った月ちゃんじゃないかな?」
「あれ?そうだっけ?」
Nさん信者のこの4人も結構ヤバかったわ。2100代後半って下手したら順位一桁とかじゃなかったっけ?私レート2000も数回しか行った事ないのに……。
「み、瑞希先輩は最高順位とかはどうなってるんですか!?」
「1番調子の良い期間で2位まで行きましたが、レート最終日は基本的に潜りませんので、10位前後がよくありますね」
「もったいないよねー。それって本気出せば、最終1位も普通に取れちゃうやつじゃんー」
まぁNさんの言う事は尤もだけど、私達は野球が資本なんで……。
「それでも私が2位よりも上に行く事はなかったでしょう。その上には大体姉さんが順位キープをしていますので……」
「そうだったっけー?」
結論、やっぱりNさんは規格外。
続いて大乱闘なんだけど……。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
無言のままゲームが進んでいく。この空気に当てられて、外野も言葉を出せない……。
(ちょ、ちょっと!なんで無言なの!?)
(わ、わからないよ!でも余計な雑音は立てられないでしょ!?)
(こ、これが本気の試合なんだね……!)
(そ、それだけ皆が真剣だって事ですよ!)
(猛者同士の試合ってどうしても言葉に詰まってしまうよな……)
私以外の5人も無言でこの試合を見ている。
プレイヤーは二宮、Nさん、百瀬さん、雪村さん。傍目からは拮抗しているように見えるけど……?
ドンッ!
「…………!」
「嘘……。一瞬で2人が場外に!?」
場外アウトになったのは百瀬さんと雪村さん。それぞれ二宮とNさんが倒したようだ。これで2人の残機ストックは0。これで二宮とNさんによるタイマンとなった。
(二宮の方は残機1でダメージ0、Nさんは残機こそ2あるものの、スマッシュ一撃で飛ばされるダメージ……。現状は二宮がやや不利だけど、ここでNさんの残機を減らせれば、流れを手繰り寄せられる……)
二宮はどちらかと言えば、カウンターを得意としているプレイスタイル。Nさんが仕掛けるのを待っているのかな……?
「やるねー。流石は私の妹だー」
「ありがとうございます」
開始数分でようやく口を開いた姉妹2人。Nさんののんびりとした口調とは裏腹にピリッとした空気が流れてるんですがそれは……。
「でもねー?」
そこからは怒涛の勢いだった。
「まだまだお姉ちゃんとしてー」
二宮もNさんの残機を1に減らし、スマッシュ一撃というところまでは追い込んだ。
「負ける訳にはいかないんだよねー」
『ゲームセット!!』
「負けてしまいましたか……」
「ジャスガのタイミングも、ガーキャンのタイミングもドンピシャでヒヤッとしちゃったよー」
あと1歩……というところで、二宮はNさんに負けた。ちなみに二宮は……。
「姉さんのプレイスタイルはどんな相手でも拮抗した戦いを演出させて、最後には勝ちます。圧倒的な勝利というのは余程の事がない限りはないですね。これは全ゲーム共通です」
「それなんか性格の悪さが滲み出てない……?」
「出てます」
「瑞希ちゃんとそのお友達は失礼だなー。エンターテイメントと言うのだよー」
その後も様々なゲームをやっていったけど、どのゲームもNさんの掌の上だった気がする……。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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