最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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旅行最終日

「あ~あ。遂に今日帰るんだよね……」

 

「仕方ないよ。GWも最終日だし。明日からまた練習頑張ろ?」

 

今日私達は沖縄から埼玉に帰る訳だけど、色々と濃い5日間だった……。

 

「でもこの旅行はかなり充実したと思うな。息抜きも出来たし、練習も出来たし……」

 

「……だね。和奈の言う通りだよ」

 

「レジャー施設も楽しかったし、後輩達との距離も縮まった気がするし、遊び足りない気分はあるけど、私も充実したかな!」

 

長いようで短かった5日間。野球の練習をしたり、一風変わった基礎練習をしたり、色々なゲームをしたり、試合をしたり、泳いだり……。とても5日間で収まって良い内容ではないイベントが盛り沢山だったよ。

 

「そういえばNさんは?」

 

「姉さんはもう少し沖縄に残るそうです。月末には沖縄で公式のゲーム大会があるらしいので……」

 

二宮曰く、5月末にゲームの公式戦のようなものがあるらしく、Nさんはそれも加味して私達の責任者を請け負ったそうだ。まだ3週間以上の余白があるけど、その期間はリフレッシュに充てるそうだ。

 

「Nさんの公式大会……。絶対に見逃せないね!」

 

「ニ◯動で配信もするみたい」

 

「今から楽しみだね。連絡先も交換したし……!」

 

「夢のような時間だったな……。先輩達と親睦を深める為に沖縄に行けるだけでも光栄な事のに、試合経験も積めて、あのNさんに会えて、サインもくれたし、一緒にゲームもしたし……」

 

初野以外の後輩4人にとってはNさんとの交流が1番至福の時間だったろうし、今後のモチベーションも上がってきている。結果的に最高の結末を迎えた訳だ。

 

「皆さん凄いですよねー。私だけ出遅れた感が半端ないですよ。多分この旅行で大きな差が付いたと思いますし……」

 

そして初野は浮かない顔をしている。初野は能力的に他の後輩4人に比べると、秀でた部分が見当たらない。しかしそれを努力で埋めようとするのが初野の美徳なのだ。私や二宮も初野のそういうところを認めているんだ。

 

「……でもこれで諦める訳じゃないよね?」

 

「もちろんですよっ!まだまだシニアでの野球生活は始まったばかりなんですから!!」

 

素直に、真っ直ぐで、向上心があり、諦めない……。それで努力が報われるとは限らないけど、それがわかっていて、必死に足掻き続ける。その這い上がろうとする精神力が初野歩美の才能だ。

 

「……この旅行で必要な経験値は得ました。あとは先に備えて、実力を蓄え続けるだけです」

 

「そうだね。私達も負けないように頑張ろう」

 

埼玉に戻っても、私のやる事は変わらない。レギュラーを維持して、更なる高みを目指すだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし私はそれとは別に……。

 

『崩壊には気を付けてね』

 

フロイスさんが残したこの言葉が頭から離れなかった……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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