最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

988 / 1797
対立

GWが終わってから1週間。この日もいつも通り練習に励む……筈だった。

 

「はぁ!?何ソレ!?ふざけんなっ!!」

 

後ろの方で怒号が聞こえたんだけど……。怒声をあげてるのは……橘?

 

「どうしたの?」

 

「あっ、朱里せんぱい……。聞いてくださいよ!」

 

なんか橘が凄く怒っていたので、事情を聞いてみると……。

 

 

・現在の川越シニアは天王寺さんが中心となっており、私達が沖縄に行っている間に完璧な統制を整えている。そういえばGW明けの川越シニアは9割以上が天王寺さん一派になってたね。沖縄に行った面子以外は全員そうなんじゃないの?

 

・天王寺さん一派の1人が橘に遊んでばかりじゃレギュラーは取れないよと挑発。これはこの間私達が沖縄に行った事に関係してるんだと思う。

 

・橘は別に遊んでいる訳じゃないとやんわり否定するも、相手は食って掛かり、橘にとっての逆鱗となる発言をしてしまったのだ(逆鱗の内容は本人の名誉の為に伏せておこう……)。

 

 

……こんなところだ。そこから色々とヒートアップして今のような口論に至る。

 

(しかし所々に事実が混じっているのが、質の悪い。それに橘の性格を利用した挑発ってところがなんともまぁ……)

 

「何の騒ぎだ?」

 

そこに颯爽とやってきたのは件の天王寺さんでした。なんかタイミングを見計られた気がするのは、私の気のせいだよね?

 

「ふーん……?まぁ事情はなんとなくわかった。レギュラーに関しても双方の意見にも納得出来る部分はある。それならこうしないか?」

 

そこで天王寺さんが提案したのは……。

 

「はづきと言い合いになっているのは最近私に懐いている子でね……。他にも似たような選手が私のところに集まってる。そしてはづきは言い合ってる子とは違う意見を出している……と。それなら話は早い。どっちの主張が強いかを決めようじゃないか」

 

「……面白いじゃないですか」

 

んん?なんか妙な空気になってきてない?気のせい?

 

「ただ口論を続けても不毛になるだけだろう。そして私達は野球選手だ……」

 

「つまり決着は野球で付けようって訳ですね?」

 

「その方が手っ取り早い」

 

あれあれ?これってもしかしなくても、野球で白黒付けようとしてない……?橘ってば頭に血が登り過ぎてない?大丈夫?

 

「ついでにレギュラーの融通も勝者の特権にするっていうのはどうだろうか?」

 

「……それは私の一存では決められません。それにもしかしたらそっちに都合の良い展開になりますしね」

 

……急に冷静になったね?橘の情緒はどうなってるの?

 

「……まぁそれは後で決めるとするか。とりあえずは私達の派閥と、はづきの言うそれ以外で紅白戦を行う!」

 

「良いですよ……。まぁ私は面子集めからになりますが」

 

なんかフロイスさんが以前言ってた崩壊の兆しをこんな形で目の当たりにするなんて、思いもしなかったよ……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

  • 見たい
  • 見たくない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。